12日、豊田スタジアムでU－24日本代表がジャマイカのフル代表と対戦。オーバーエイジのDF吉田麻也、DF酒井宏樹、MF遠藤航の他、MF田中碧やMF三笘薫の川崎フロンターレ勢やMF久保建英、MF堂安律のレフティーコンビが先発でピッチに立った。
立ち上がりからU-24日本代表の攻める姿勢が光った。
遠藤と田中のダブルボランチを中心にボールを握り動かしながら攻撃を構築。全員がゴールへと迫る意識を高く持ちながら、チャンスと見れば一気にゴールへと迫っていった。
11分に三笘が倒されPKかと思われる機会を作り出せば、20分にはDF旗手怜央からスぺースでパスを引き出した久保がドリブルからシュートを打つがポストに嫌われた。さらに29分には左サイドの崩しから堂安が左足で狙うもここはGKのビッグセーブにあった。
それでも攻め続けるU-24日本代表に先制点が生まれたのは飲水タイム明け直後のプレーだった。32分、相手の隙を見逃さず右サイドに飛び出した久保はスローインを受けるとカットインしていく形でエリア内に進入。得意の左足を迷いなく振り抜きゴールネットを揺らした。さらに42分には前線に出て行った遠藤がゴールエリア手前でシュート。コースを突いたボールがキレイにゴールマウスに収まった。
2点のリードを奪ったU-24日本代表は後半からGK鈴木彩艶、DF瀬古歩夢、FW上田綺世の3人を投入。メンバーが入れ替わっても攻撃に出ていく姿勢を保った。
51分にはその上田がゴールに迫る。右サイドで起点になったからエリア内でリターンを受けると右足を強振。強烈なシュートは惜しくもポストに直撃した。しかし、その6分後にしっかりと結果を残す。三笘がドリブルで左から中央に運びながらタイミングを計りスルーパス。これに抜け出した上田が冷静さ光るループシュートを沈め3点目を奪った。
その後、61分にMF相馬勇紀とDF橋岡大樹の投入を機にU-24日本代表は3バックに変更。酒井、吉田、DF町田浩樹が最終ラインを形成し、入ったばかりの相馬と橋岡がWBに入った。
システムを変えても攻撃力が落とさなかったU-24日本代表が4点目を奪ったのは64分、右サイドから左サイドへと展開し相馬が独走。最後は堂安のゴールをお膳立てした。最後までプレーの強度や切り替えのスピードが落ちることなかったU-24日本代表は圧巻のゲーム内容を披露。コロナ禍の中でもスタジアムに集まったサポーターに本番への覚悟を結果で示した。
多くの選手を起用しながら本大会メンバー発表前の最後の試合で大勝を飾ったU-24日本代表。今月下旬にはいよいよ東京五輪に臨む18人が発表される。
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