試合の概要
セリエAで激しい優勝争いを繰り広げるミランが、コッパ・イタリアの初戦に登場。5回戦では、今季苦しむジェノアと対戦する。
ミラン（セリエA順位：2位 勝点48 ｜ 15勝3分け3敗 ｜ 46得点23失点）
新年初戦は名門ローマに3-1と勝利を収めると、続くヴェネツィア戦も3-0と快勝。2試合で6ゴールと、見事な2022年のスタートを切ったミラン。首位インテルを勝ち点1差で追うなど激しいスクデット争いを繰り広げる中、コッパ・イタリア5回戦で同じくセリエAのジェノアと対戦する。
しかし、現在離脱者が続出中。シモン・ケアーは今季絶望で、フィカヨ・トモリやアレッシオ・ロマニョーリらも新型コロナウイルス陽性から復帰できるか不透明な状況だ。フランク・ケシエやイスマエル・ベナセルらはアフリカ・ネーションズカップで離脱、ズラタン・イブラヒモヴィッチも出場停止と、ステファノ・ピオリ監督は苦しいやりくりを強いられそうだ。
とはいえ、約2年半ピオリ政権でチーム全体の成熟度はイタリア屈指にまで高まってきており、メンバー変更で全体が根本から変わってしまうようなことはないと見られる。これまで通り組織的で鋭い守備、ストロングポイントである左サイドを生かしたダイナミックな攻撃を狙いたい。
注目選手：テオ・エルナンデス
近年のミランの躍進を支える左サイドバック。スタートポジションは低いが、攻撃時には高い位置で正確なクロスを送るだけでなく、カットインや中央にポジションを取ってボックス内に侵入するなど、現チーム最大の武器となっている。直近のヴェネツィア戦ではキャプテンマークを託されると、2ゴールの大暴れ。2022年のさらなる飛躍が期待される。
予想スタメン(4-2-3-1)
GK：メニャン
DF：フロレンツィ、カルル、ガッビア、テオ・エルナンデス
MF：バカヨコ、トモリ、サレマーカーズ、マルディーニ、クルニッチ
FW:ジルー
ジェノア（セリエA順位：19位 勝点12 ｜ 1勝9分け11敗 ｜ 20得点39失点）
ミラン黄金期の絶対的エース、アンドリー・シェフチェンコが指揮官として本拠地サン・シーロに戻ってくる――。サポーターにとっても、指揮官にとっても、特別な瞬間だ。しかし、シェフチェンコに感慨にふける余裕は一切ない。
EURO2020で母国ウクライナを初のベスト8に導く手腕を発揮した後、昨年11月、低迷し続けるジェノアの指揮官を引き受けたシェフチェンコ。しかし、ジェノアの成績は一切上向かず。セリエA9試合で3分け6敗と未だ勝利がなく、降格圏のまま。わずか2カ月で解任危機に陥っている。今回のサン・シーロ凱旋は、相手がイタリア屈指の強豪で、愛する古巣であろうとも、結果が必要な一戦だ。
ニコラ・マクシモヴィッチや主将ドメニコ・クリシートら主力が依然としてケガから復帰できず、チーム状況も苦しい。そんな中でも迎えるミラン戦は、主導権を握られる展開が予想される。5バックで自陣にブロックを形成しつつ、テオ・エルナンデスが攻め上がって空いたスペースを突きながら、カウンターに勝機を見出したい。
注目選手：ゴラン・パンデフ
38歳でも活躍を続ける北マケドニアの英雄だが、今季は未だノーゴール。さらにシェフチェンコ政権下でもベンチスタートが続いており、チーム状況が苦しいとはいえ、10ゴールに絡んだ昨季やEURO2020での活躍は鳴りを潜めている。だが、強豪とのカップ戦で大ベテランの経験値は非常に重要な要素。アップセットには彼の力が必要だ。
予想スタメン(3-5-2)
GK：シリグ
DF：エスティゴーア、バスケス、バーニ
MF：カンビアソ、ロヴェッラ、ストゥラーロ、バデリ、ファレス
FW：パンデフ、カイセド
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- キックオフ：2021年1月14日（金）日本時間5:00
- 実況：北川義隆
- 会場：サン・シーロ
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