試合の概要
指揮官問題を巡り不穏な空気が漂うバルセロナと、今季未だ勝利がないグラナダ。空気を変える勝ち点3が欲しい両者が、カンプ・ノウで激突する。
バルセロナ(順位:9位 勝点7 | 2勝1分け0敗 | 7得点4失点)
インターナショナルウィーク明けの前節は延期となったバルセロナだが、14日に行われたチャンピオンズリーグ開幕戦でバイエルンに0-3と完敗。枠内シュートを1本も放てず、さらに3バックを基本として自陣に下がる守備的な戦術は、スペインで大きな批判を浴びた。この敗戦を発端に、ロナルド・クーマン監督の進退問題が一気に加熱している。
指揮官の去就を決定するとも一部では伝えられるこのグラナダ戦だが、バルセロナには離脱者が続出。ペドリやジョルディ・アラバ、ウスマン・デンベレ、マルティン・ブライスワイト、アンス・ファティ、セルヒオ・アグエロ、サミュエル・ウンティティに欠場の可能性があるなど、トップチーム選手7人を欠き、満足にメンバーも組めない緊急事態だ。
深刻な状況に追い込まれたバルセロナは、この空気を変えるためには絶対に勝利が必要だ。クーマン監督は昨季から試行錯誤を続けているものの、このクラブで勝ち続けるためには伝統に従うことが不可欠だろう。「バルセロナらしく」、圧倒的なボール保持から敵陣で試合を進めたい。実際に理事会からはそれを求められている。指揮官は、失いつつある信頼を取り戻せるだろうか。
注目選手:メンフィス・デパイ
ラ・リーガ3試合で2ゴール1アシストをマーク。リオネル・メッシという絶対的な支柱が去った今季、新たなエースとしてここまで頼もしい活躍を見せている。その決定力と精度の高いキックで、苦境に追い込まれた恩師クーマン監督を救えるだろうか。
予想スタメン(4-3-3)
GK:テア・シュテーゲン
DF:デスト、ピケ、アラウホ、バルデ
MF:ロベルト、ブスケツ、F・デ・ヨング
FW:コウチーニョ、L・デ・ヨング、デパイ
グラナダ(順位:17位 勝点2 | 0勝2分け2敗 | 2得点7失点)
今季から、かつてバルセロナやスペイン代表でルイス・エンリケ監督の右腕として活躍したロベルト・モレノが指揮を執るグラナダ。開幕2試合はビジャレアルやバレンシアといった難敵と引き分けたが、第3節で昇格組ラージョ・バジェカーノに4失点完敗(0-4)。続くレアル・ベティス戦は苦しい展開ながらも追いついたが、89分に力尽きて2連敗に(1-2)。未だ勝利のない状況が続いている。
指揮官にとって古巣との一戦になるが、幸いなことに主力の欠場はほぼなし。事前に準備したプラン通りに試合へ臨むことができそうだ。
会見でモレノ監督は、この試合のキーポイントについて「ハイプレスでも引いた状態でも、同じ考えで守ること。1対1を避け、ハイプレスで奪った際にフリースペースを活用すること」を挙げた。ボール保持にはこだわらない指揮官は、敵陣での鋭いプレスから最短距離でのゴールを狙っているのかもしれない。強豪との一戦で、初勝利を飾れるだろうか。
注目選手:ルイス・スアレス
昨季チーム内得点王のロベルト・ソルダードが去った今季、エースとしての活躍が期待されるスアレス。開幕4試合で2ゴールと上々のスタートは切っているものの、勝利に繋げられずに歯がゆさは感じているだろう。バルセロナ戦ではチャンスの数自体は少ないだろうが、前線でカウンターの起点になりつつ、チームを軌道に乗せる先制点を狙いたい。
予想スタメン(4-3-3)
GK:マキシミアーノ
DF:アリアス、ドゥアルテ、サンチェス、ネバ
MF:モンチュ、ゴナロン、モントーロ
FW:ソロ、スアレス、マチス
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- キックオフ:2021年9月21日(火)日本時間4:00
- 解説:小澤一郎 実況:倉敷保雄
- 会場:カンプ・ノウ
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