試合の概要
アトレティコ・マドリードとビジャレアルによる強豪同士の直接対決。まだシーズンは序盤戦だが、上位進出を目指す両者にとってはライバルクラブ相手に勝ち点3が欲しい状況で一戦に臨むことになる。
アトレティコ・マドリード（9位 勝点4｜1勝1分｜6得1失点）
開幕戦となった第2節（vsグラナダ）ではジョアン・フェリックスが1ゴール1アシスト、新加入ルイス・スアレスが約20分で2ゴール1アシストを記録するなど、素晴らしい内容で6-1の勝利を飾ったアトレティコ。しかし、続く第2節ウエスカ戦では主導権を握りながらも決め手に欠き、スコアレスドローに終わっている。
これまで堅守速攻を軸に結果を残してきたアトレティコだが、昨季からポゼッションスタイルを実践。ディエゴ・シメオネ体制9シーズン目の今季は、開幕戦では見事な戦いを見せながらも、ウエスカ戦ではビルドアップに苦慮する場面が散見された。コロナ禍の影響でプレシーズンがほとんどないこともあるが、スタイルの移行にはまだまだ時間がかかりそうである。
しかし、ビジャレアルはボール保持を基本にハイライン＆ハイプレスで戦うチーム。そのため、彼らが元来最大の強みとしていた堅守速攻が最も活かせる対戦相手である。シメオネ監督は原点に回帰するのか、それとも強豪との一戦でも新たなチャレンジを継続していくのか、その選択にも注目だ。
注目選手：ジョアン・フェリックス
苦しんだシーズンを過ごしたフェリックスだが、今季は覚醒。昨季よりもやや下がった位置でプレーを開始する場面が増え、その傑出したテクニックやパス・シュートセンスを発揮。決定機を量産するなど、素晴らしいフォームを維持している。ポジションを動かして守備をするビジャレアルはスペースが広がる場面も多いため、彼の能力が存分に発揮できるシーンは増えそうだ。
予想スタメン（4-4-2）
GK：オブラク
DF：トリッピアー、サヴィッチ、フェリペ、ロディ
MF：コレア、コケ、サウール、カラスコ
FW：スアレス、フェリックス
ビジャレアル（4位 勝点7｜2勝1分1敗｜6得7失点）
今夏スカッドの刷新やウナイ・エメリ新監督を迎えるなど、新たなスタートとなった2020-21シーズン。前々節はバルセロナに力の差を見せつけられて0-4と完敗を喫したが、第4節アラベス戦は結果・内容ともに今季ベストゲームで3-1と勝利を収めた。
エメリ監督が求めるハイライン＆ハイプレスを基本としたポジションスタイルは、徐々に浸透しつつあり、また新加入ダニ・パレホとパコ・アルカセル＆ジェラール・モレノの連動性も上がっている。しかし、やはりリスクを伴うスタイルのために、失点は止まらず。4試合でクリーンシートは1度もなく、失点数は「7」。上位進出を目指すためには守備の安定は絶対的に必要であり、早急な改善が求められている。
戦略家エメリはアウェイゲームで大幅に戦術を変更することも多々あるが、基本的にはハイライン＆ハイプレスで戦うことになるだろう。アトレティコにはスアレスやフェリックスといった世界最高峰のストライカーが揃っており、一瞬の隙が命取り。攻守のバランスが求められる。
注目選手：久保建英
これまで短い出場時間の中で輝きを見せてはいるが、未だ先発出場はなし。指揮官は左右両サイドにトップ下での起用を考えているとしつつ、「様々なポジションに適応して欲しい」と明かしていた。それでもアラベス戦から中2日と過密日程ということもあり、強豪との一戦で先発入りする可能性も伝えられている。マジョルカ在籍時の昨季アトレティコ戦では圧巻のプレーで各メディアから絶賛された19歳は、出場機会を掴んで結果を残すことができるだろうか。
予想スタメン（4-4-2）
GK：アセンホ
DF：ガスパール、アルビオル、P・トーレス、エストゥピニャン
MF：チュクウェゼ、イボーラ、パレホ、モイ・ゴメス
FW：モレノ、アルカセル
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- キックオフ：2020年10月3日（土）日本時間23:00
- 解説：小澤一郎 実況：桑原学
- 会場：ワンダ・メトロポリターノ
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