試合の概要
アーセナルとトッテナム。同じノース・ロンドンに本拠を置き、激しいライバル関係で知られる両者が、エミレーツ・スタジアムで今季最初のダービーマッチを迎える。
アーセナル(順位:13位 勝点6 | 2勝0分け3敗 | 2得点9失点)
悪夢の開幕3連敗を経て、現在は公式戦3連勝中のアーセナル。直近のリーグ・カップでは普段ベンチに座っている選手たちも好プレーを見せ、主力の大半を休ませることができた。開幕から1カ月が経過し、ようやく明るい兆しが見えている。
さらにミケル・アルテタ監督にとって、ケガでの離脱者がいないことも朗報だ。グラニト・ジャカも出場停止処分がカラバオ・カップで終了し、復帰予定。指揮官は離脱者の多さという悩みからも解放され、自身の考える選手・プランを送り出すことができそうだ。
とはいえ、課題は山積み。冨安健洋の加入やガブリエウ・マガリャンイスの復調で守備の問題はやや改善されたが、攻撃陣と守備陣が間延びする場面はまだ見られる。さらに深刻なのがアタッカー陣で、ファイナルサードでの単純なミスが散見。特に主将ピエール=エメリク・オーバメヤンのコンディションは気がかかりだ。ダービーは一瞬で勝負が決まるものであり、訪れたチャンスは確実に仕留めなくてはならない。オーバメヤンを始めとした攻撃陣は奮起し、ホームサポーターの期待に応えられるだろうか。
注目選手:冨安健洋
合流から1日半で迎えたノリッジ戦で存在感を示し、続くバーンリー戦では空中戦勝率とデュエル勝率で100%を記録(『Squawka』より)。新天地で目覚ましい活躍を見せる日本代表DF。アルテタ監督やサポーターの信頼をがっちりつかみ、すでに攻守両面でアーセナルで欠かせぬ存在となった。そして迎える初めてのノース・ロンドン・ダービーでは、韓国代表のエース、ソン・フンミンとのマッチアップが予想される。彼との一対一の結果が、そのまま勝敗に直結することは間違いない。世界最高峰の舞台で、世界最高峰の相手。22歳の若武者は、どんな活躍を見せてくれるのだろうか。
予想スタメン(4-2-3-1)
GK:ラムズデール
DF:冨安、ホワイト、ガブリエウ、ティアニー
MF:トーマス、ジャカ、ペペ、ウーデゴール、サカ
FW:オーバメヤン
トッテナム(順位:7位 勝点9 | 3勝0分け2敗 | 3得点6失点)
開幕戦で王者マンチェスター・シティを下す(1-0)最高のスタートを切り、その後も連勝を達成していたトッテナム。しかし、第4節でクリスタル・パレスに0-3とショッキングな敗戦を喫すると、続く第5節でもチェルシーに、特に後半は力の差を見せつけられて0-3と完敗。リーグ・カップではPK戦の末に辛くも勝ち上がったが、開幕の勢いを失いつつある。
開幕から好調だったルーカス・モウラ、さらにスティーブン・ベルフワインの離脱が大きな影響を及ぼしていることは間違いない。また、今夏移籍騒動に揺れたハリー・ケインもリーグ戦ではノーゴール。ケイン、タンギ・エンドンベレらはリーグ・カップでもフル出場しており、疲労も懸念されている。
それでも、積極的なボール保持を狙うアーセナルは、今のトッテナムと非常に相性の良い相手と言える。ヌーノ新監督は中央のブロックを狭めて激しいプレッシャーをかけ、いち早くソン・フンミンらにボールを届けることを目指すシーンが何度も見られており、マンチェスター・C戦では見事に奏功していた。意地と意地がぶつかり合うダービーマッチ。難しい敵地での一戦で、宿敵を叩いてタイトル争いへの狼煙をあげられるだろうか。
注目選手:ソン・フンミン
開幕前にトッテナムとの新契約にサインした韓国代表FWは、今季も2大エースの一角として躍動。開幕3試合で2ゴールを奪い、コンディションの良さを伺わせた。その後ケガを抱えたものの、すでに2試合に出場。身体のキレは戻りつつある。そんな中で迎えるダービーで、対峙するのは日本代表DF冨安健洋。世界の第一線で活躍し続けてきた男は、新たにスターへの階段を駆け登ろうとする“後輩”に、何を見せてくれるのだろうか。
予想スタメン(4-3-3)
GK:ロリス
DF:エメルソン、ロメロ、ダイアー、レギロン
MF:エンドンベレ、ホイビュア、アリ
FW:ロ・チェルソ、ケイン、ソン・フンミン
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- キックオフ:2021年9月27日(月)日本時間0:30
- 日本語実況・解説あり
- 会場:エミレーツ・スタジアム
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