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【ミニコラム】逆襲を目指す相模原。その先頭に立つのは6年ぶりの再登板に意気込む薩川了洋監督 | Jリーグ

須賀大輔
【ミニコラム】逆襲を目指す相模原。その先頭に立つのは6年ぶりの再登板に意気込む薩川了洋監督 | JリーグDAZN
【国内サッカー ミニコラム】4日の第11節・ギラヴァンツ北九州戦で監督交代後、初勝利を挙げたSC相模原。今回、高木琢也前監督に代わり、指揮を執ることになった薩川了洋監督が、ここからの巻き返しを誓った。
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ギラヴァンツ北九州を下し、監督交代後初勝利を飾ったSC相模原。その勝利を誰よりも喜んでいたのは今回就任した薩川了洋監督であった。

とても嬉しそうな表情で監督会見に登場した薩川監督は開口一番、「勝つといいね」とニヤリ。「ウチのチームはここから続いていくと思うよ」と加えた。

指揮を執り始めてまだ1週間あまりと期間は短い。そして、途中からチームを預かり、自分の色を出していくことの難しさは理解している。ただ、それ以上に手ごたえを得ていることがある。それは選手たちの姿勢。薩川監督はこの状況をポジティブに捉えている。

「選手たちがまだぜんぜん(J2昇格を)諦めていない。それは僕にとってもすごく前向きなこと。いまいる選手たちはポテンシャルがあるし、それぞれの武器を生かせばこういう試合ができる。それを選手たちが分かってくれればいい」

では、今後のチーム作りはどのように考えているのか。“融合”が1つのキーワードになりそうだ。

「高木さんもそうだったと思うけど、前の監督のもとで染みついている色や癖がどうしてもある。前の監督なら『OK』なことでも、僕のサッカーでは『NO』なことがあって、それを修正するのは難しいこと。一気に僕のやりたいことを落とし込むのではなく、高木さんがやってくれたことを引き継ぎながら少しずつ僕の形や色を取り入れていく。だから、今日勝てたのは全部が僕の力ではなく、高木さんが作ってくれていた土台が大きいと思っている。あとは、何よりも大事なのは選手たちが自信を持ってサッカーをすること。そのためには勝つことが一番なので、この勝利をきっかけに少しずつ上向いていくと感じている」

そう話す薩川監督が反撃のための「キー」に挙げたのが北九州戦を含め、5試合が予定されている6月の戦い。ここで勝点を積み上げることができれば、視界が開けてくるとこの1か月の重要性を口にする。

「もうこれ以上勝点は落とせないし、負けなしでいくしかない。この6月をどう戦い抜くか。3勝以上はしないといけないし、できるなら4連勝、5連勝したいと思っている。その結果次第で上に追い付けるか、置いていかれるかが決まってくる。そこは選手にもしっかりと伝えていきたい」

2016年の開幕から指揮を執るも、そのシーズン途中に任を解かれてから約6年ぶりに相模原の指揮官の座に戻ってきた薩川監督にとっても、今回の監督就任はチャレンジでありリベンジの舞台。「このチームはそんなに弱いチームじゃないからね」。とにかく陽気だけど、とても負けず嫌いな“サツさん”を先頭に相模原の逆襲がいま始まろうとしている。

文・ 須賀大輔 

1991年生まれ、埼玉県出身。学生時代にサッカー専門新聞『ELGOLAZO』でアルバイトとして経験を積み、2016年からフリーライターとして活動。ELGOLAZOでは柏レイソルと横浜FCの担当記者を経て、現在はFC東京と大宮アルディージャの担当記者を務めている。

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