イギリス・ロンドン生まれのエインズリー・メイトランド＝ナイルズは、6歳でアーセナル下部組織に入団。名門ですくすくと育ち、2014年にプロ契約を結んだ。同年12月には、17歳という若さでトップチームデビューを飾っている。
2015－16シーズンのイプスウィッチへのレンタルなどを経て、17－18シーズンからアーセナルで本格的に出場機会を掴み始める。以降アーセン・ヴェンゲル、ウナイ・エメリ、ミケル・アルテタと3人の監督の下で、左右両サイドバックにサイドアタッカー、中盤センターと複数のポジションをこなしながら経験を積んだ。
19年12月のアルテタ監督就任以降の成長は目覚ましく、FAカップ優勝に貢献。そして2020－21シーズンのコミュニティー・シールドではマン・オブ・ザ・マッチに輝く活躍を見せた。イングランド国内での評価も上々で、2020年9月にイングランド代表デビューを果たしている。
それでもアーセナルでの先発機会がなかなか訪れず、21年2月にウェストブロムへのレンタル移籍を決断した。
プレースタイル
抜群のスピードと豊富なスタミナ、体の強さを持ち合わせる。そしてストライカーとセンターバック、ゴールキーパー以外はすべての場所で起用可能と、ユーティリティ性が大きな武器だ。
デビューから数シーズンはなかなかポテンシャルを最大限発揮することができなかったが、アルテタ監督の下でポジショニングや一対一での対応が格段に向上。可変システムを採用する現チームで居場所を掴んでいる。フィニッシュフェーズでの精度やパス選択に改善の余地は残しているが、まだ23歳と今後の成長も楽しみな選手である。
プロフィール・経歴
エインズリー・メイトランド＝ナイルズ／Ainsley Maitland-Niles
1997年8月29日生まれ 180cm 利き足：右
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2014-15 | アーセナル | 1試合・0得点 |
| 2015-16 | イプスウィッチ | 30試合・1得点 |
| 2016-17 | アーセナル | 1試合・0得点 |
| 2017-18 | アーセナル | 15試合・0得点 |
| 2018-19 | アーセナル | 16試合・1得点 |
| 2019-20 | アーセナル | 20試合・0得点 |
| 2020-21 | アーセナル | 11試合・0得点 |
| ウェストブロム | 7試合・0得点 |
※成績は国内リーグ（2021年3月30日現在）
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