グループリーグを首位通過した日本は、準々決勝で来年のW杯出場権をかけてタイと対戦し、FW菅澤優衣香の4ゴール2アシストなどで7得点を奪って勝利を収めた。
試合は立ち上がりから日本が攻勢を強めていく。ただ、9分にFW田中美南が怪我で菅澤に代わるアクシデントが起きると、15分にはFW岩渕真奈がPKを失敗。嫌な雰囲気が流れていく。
そんな状況を一変させたのが菅澤だ。27分、鋭い縦パスを起点に左サイドへと展開していくと、宮澤ひなたのグラウンダーのクロスにニアで菅澤が合わせて先制点を奪取。チームに大きな一点をもたらした。この得点で勢いに乗った日本は、前半のアディショナルタイムにも宮澤が決め、2-0で前半を折り返した。
ハーフタイムに2枚を変えた日本は、さらに攻撃のギアをアップ。46分には菅澤のアシストからMF隅田凛が追加点を奪い、タイを突き放した。これで相手の足が止まると、日本が猛攻を開始。菅澤がPKを含めて3得点を奪ったり、途中出場のFW植木理子が加点するなど、さらにゴールを積み重ねた。
結果、7得点を奪っての勝利。グループリーグの際には得点力不足が課題として挙がっていたが、その周囲の不安を一蹴する大勝劇で来年のW杯出場権を獲得した。試合後、主将のDF熊谷紗希は「W杯を決められたことはよかった。また、ここから大会が続くので優勝を目指して頑張りたい」と語り、勝利への喜びを口にしている。
この試合を解説した中村憲剛氏は「熊谷キャプテンも言っていましたけど、この試合を勝てばW杯出場が決まるとあって非常に緊張感もあったと思う。ただ、それを早々に1点をとったことで自分たちのゲームに持っていった。こういう大事なゲームで7点、しかも無失点で勝ち切ることは、こういうのが続いて歴史になっていくんだろうなと思いました」と総括した。
日本は次戦、現地時間3日に中国とベトナムの勝者と準決勝で対戦する。
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