銀メダルに輝いた2012年のロンドン五輪以来、2大会ぶりのベスト4進出を目指す日本であったが、今大会の優勝候補の一角であるスウェーデンに1-3で敗れ、決勝トーナメント初戦で涙を飲んだ。
キックオフと同時にスウェーデンが日本に襲いかかった。ファーストチャンスは2分、最終ラインからのフィードに抜け出したFWソフィア・ヤコブソンが決定機を迎える。ダイレクトで狙ったループ気味のシュートはわずかに枠を外れたが、ここからスウェーデンの猛攻が続いた。
そして7分には先制点が生まれる。CKからのヘディングシュートはクリアされるも、二次攻撃から得点。左サイドからのクロスをDFマグダレナ・エリクソンが高い打点で合わせ、頭で押し込んだ。
早々にビハインドを背負うこととなった日本は、ようやく16分にFW岩渕真奈がファーストシュートを放つと、その時間帯から盛り返し始める。落ち着いてボールを持てるようになり、テンポよいパス回しを披露。1つ1つ丁寧に相手のプレッシャーを外していき、ゴールへと迫っていた。
その姿勢が実ったのは23分のこと。CBのDF熊谷紗希からパスを受けた右SBのDF清水梨沙がワンタッチで前線へ流す。このパスに反応したMF長谷川唯の低くて速いクロスをFW田中美南が上手く合わせた。
同点に追い付いてからは日本ペースの時間が続き、31分には田中がエリア内で倒され1度は主審の笛が鳴る。押せ押せの展開で一気に逆転かと思われたが、VARの介入によってこのPKは取り消し。2点目を奪うまではならず前半を折り返した。
次の1点をどちらが取るかが重要になった後半、またしても前へ出たのはスウェーデンだった。
前半同様に立ち上がりのペースを握ると53分にFWスティナ・ブラックスがニアサイドを射抜くシュートを決め、再びリードを奪う。さらに67分には日本とは対照的にVARの結果、獲得したPKをMFコソバレ・アスラニが冷静に沈め、勝利を手繰り寄せる3点目を手にした。
このまま終わる訳にはいかない日本は切り札のMF遠藤純らを投入し、まずは1点を目指すが、最後の局面は堅いスウェーデンを崩し切ることはできず、1-3のままタイムアップ。日本はグループステージを合わせて合計4試合を戦った中、わずか1勝で大会から姿を消すこととなった。
女子サッカーの今大会の日程
準決勝
8月2日(月)17:00[カシマスタジアム] / 20:00[横浜国際総合競技場]
3位決定戦
8月5日(木)17:00[カシマスタジアム]
決勝戦
8月6日(金)11:00[オリンピックスタジアム(国立競技場)]
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