前バルセロナ指揮官のロナルド・クーマン氏が、チャビ・エルナンデス監督率いる現チームについて語っている。スペイン『マルカ』がコメントを伝えた。
昨年10月に成績不振を理由にバルセロナ監督解任となったクーマン氏。2022年カタール・ワールドカップ後のオランダ代表監督就任が内定している同氏は28日、スペインのゴルフイベント“クーマン・カップ・バイ・フンダシオン・スポルティウム”の発表会見に出席して、チャビ監督のバルセロナについて次のような見解を示している。
「いくつかの点については、間違いなく改善されている。彼らは3人のストライカー、もしくは前線でプレーできる3選手を獲得した。比較は良いものじゃないよ。私が去ったとき、バルセロナは（首位レアル・マドリードと）勝ち点8差だったが、現在はほぼ2倍の差をつけられているね。比較は良いものじゃないんだ」
「チャビの仕事は私の頃と同様に困難なものだ。ここ最近、ホームで負けているとしたら、何かしらの理由があるんだろう。それが今のバルセロナの現実なんだよ。以前のチームに戻らなくてはいけないし、そのために私からは落ち着くように、タイトルを何も勝ち取れなかったと考えないようにお願いしたい。長期的なスパンで考える必要があるし、監督のことを信頼して、助けていかなくてはいけないんだ」
「実際、バルサの状況は私の頃と変わっていない。つまり、監督交代が状況改善を保証するわけではないんだよ。私はどんな批判もしたくない。チャビを助けるよう求めるだけだ。責任は監督だけにあるわけじゃない。私は会長から最大限のサポートを受けられなかったし、そこから学んで、チャビのことをサポートしてやってほしい」
「クラブの現状については心が痛いし、悲しい。私はクレだからね。チャビのことを最大限助けてやってほしい。彼は伝説的な存在であり、とても良い監督だ。バルセロナの現状について、背負うべき責任は少しだけだ」
クーマン氏はまた、あまりにも大きな逆境の中でバルセロナを率いていたと振り返る。
「本を執筆できるほどだ。本当に多くのことが起こった。COVIDのことがあり、会長が不在の時期もあって、望んだような補強が実現できず、困難な財政フェアプレーの中でレオ・メッシが去って、移籍市場の最終日にグリーズマンもいなくなり、ルーク（・デ・ヨング）を獲得したことで大きな批判にさらされて……。私にとって、ルークは素晴らしく機能する選手だ。彼がバルサに5〜6ポイントの勝ち点をもたらしてくれて良かったよ。私は、自分が失敗した監督だと感じていない」
「バルセロナはチャビとともに伝統のプレースタイルを取り戻した？ 勝ち方はいくつもある。私たちは素晴らしいフットボールでコパ優勝を果たしたはずだ。現代においては、明確なプレースタイルは存在しないんだよ」
「バルセロナは世界最高の選手たちを補強することができない。私たちはシティとリヴァプールが最も優れたチームであることを目の当たりにしているが、それは一人の人間、監督、会長によって成し遂げられたわけではない。多くの理由が存在しているんだよ」
関連記事
● フレンキー・デ・ヨング、今夏でのバルセロナ退団も…毎回60分での交代に納得いかず？ | ラ・リーガ
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信！今すぐ下の記事をチェックしよう。