試合の概要
現在ラ・リーガ直近4試合で勝利から見放されるバルセロナ(2分け2敗)が、レアル・ベティスを本拠地カンプ・ノウに迎える一戦。タイトル奪還を狙うバルセロナとしては、是が非でも5試合ぶりの白星を掴みたい一戦となる。
バルセロナ(12位 勝点8 | 2勝2分2敗 | 10得点6失点)
開幕連勝スタート(7得点無失点)と見事なスタートを切ったが、すぐに失速。セビージャに引き分け(1-1)、ヘタフェには良いところなく敗戦(0-1)。レアル・マドリードとの“エル・クラシコ”でも3失点で敗れると(1-3)、前節はアラベス相手に数的優位を得ながらも勝ちきれず(1-1)。ロナルド・クーマン監督は、開幕からわずか1か月半で苦境を迎えている。
この一戦では、クーマン監督の下で復活を遂げていたフィリペ・コウチーニョが負傷で再び欠場が濃厚に。またサミュエル・ウムティティやロナルド・アラウーホとセンターバックに故障者が続出中。ジェラール・ピケ&クレメント・ラングレは、超過密日程の中でも連戦を強いられそうだ。ようやく守護神マルク・アンドレ・テア・シュテーゲンが復帰したとはいえ、問題は山積みである。
クーマン監督となってからは、欧州のトレンドに沿って縦に速い攻撃を仕掛けるようになったバルセロナだが、その分選手同士の距離感が広がり、最適な位置に選手を置けないまま、被カウンター時により脆さを見せるようになった。また後方からのビルドアップもぎくしゃくしており、絶対エースのリオネル・メッシへ良い形でボールが入らないシーンも散見される。DF~MFにフィジカル的に強く走力のある選手がいない現状を考えれば、一度彼らの哲学に回帰し、まずはポゼッションの安定を図るべきなのかもしれない。
注目選手:リオネル・メッシ
騒動を経て残留を決断し、ここまで公式戦9試合で4ゴール4アシストと変わらず結果を残し続ける絶対エース。しかし、バルセロナで奪った4ゴールはすべてPKであり、未だ流れの中からゴールを奪っていない。さらにラ・リーガでは開幕戦以来得点がない状況が続いている。もちろん様々な要因はあれど、クーマン・バルサでの直近数試合は支配するようなプレーができていないのは事実だ。タイトル奪還のためには、主将の活躍は絶対に欠かせない。代表ウィーク突入前のベティス戦で、世界を席巻してきた輝きを取り戻したい。
予想スタメン(4-3-3)
GK:テア・シュテーゲン
DF:デスト、ピケ、ラングレ、アルバ
MF:ブスケツ、デ・ヨング、ペドリ、グリーズマン、ファティ
FW:メッシ
レアル・ベティス(7位 勝点12 | 4勝0分4敗 | 10得点12失点)
マヌエル・ペジェグリーニ新監督の下で開幕を迎えたベティス。開幕連勝スタートを切ったが、その後連敗。4勝4敗と不安定な状況が続いている。特に派手な敗戦が多く、失点12は早急に改善が必要だ。
バルセロナ戦では、状態が懸念されていたチーム内得点王のクリスティアン・テージョも間に合う見込み。マルク・バルトラやセルヒオ・カナレス、ナビル・フェキルら主力組も問題なく、長期離脱中のビクトル・カマラサを除き、ベストメンバーで臨むことになりそうだ。
ボールを握って主導権を奪う攻撃的なスタイルを志向するペジェグリーニ監督の下で迎えた今季、その戦いぶりこそ称賛されるが、結果が乏しい状況が続き、開幕前の期待にやや応えられていないベティス。だが、チーム状況の良くないバルセロナとこのタイミングでの対戦は、チャンスと捉えるべきだろう。中5日と日程的も圧倒的に有利だ。前節エルチェ戦ではポゼッション60%、枠内シュート10本と見事な内容で勝利(3-1)しており、この試合で掴んだ自信を手にカンプ・ノウで金星を狙いたい。
注目選手:ナビル・フェキル
昨季加入後、その圧巻のキープ力やドリブルテクニック、パワフルなシュートを武器にチームの核となったフェキル。今季も全試合で先発しているが、1ゴール1アシストともう少し結果を残したいところだ。目標とする欧州カップ戦出場権獲得には、彼の力は不可欠。スペイン屈指の強豪相手に、その実力を証明したい。
予想スタメン(4-2-3-1)
GK:ブラーボ
DF:モントーヤ、マンディ、バルトラ、アレックス
MF:ロドリゲス、カルヴァーリョ、フェキル、カナレス、テージョ
FW:サナブリア
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- キックオフ:2020年11月8日(日)日本時間0:15
- 解説:柱谷幸一 実況:原大悟
- 会場:カンプ・ノウ
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