セリエAで開幕無敗を保つミランの好調を、イタリア人ジャーナリストのサンドロ・ピッチニーニ氏らが分析している。イタリア『スカイスポーツ』の番組内で語られた。
現地時間29日のセリエA第9節フィオレンティーナ戦に2-0で勝利したミラン。チームの支柱であるFWズラタン・イブラヒモヴィッチを負傷で欠く中で行われた試合だったが、しっかりと勝ち切った。
これにより、ミランは第9節終了時点で7勝2分け無敗で勝ち点を「23」に伸ばし、首位に君臨。勝ち点18で並ぶ2位・インテル、3位・サッスオーロとの勝ち点差を「5」としている。
好調を保つミランの戦いぶりについて、クラブOBのアレッサンドロ・コスタクルタ氏は。「（幹部のパオロ）マルディーニが8カ月前、『パーソナリティを持つ選手がたくさんいる』と話していたことを思い返した。何が起きたのか分からないが、多くの選手がロックダウン解除後に変身した。イブラがいなくてもやっていけるチームだ」とコメント。イブラヒモヴィッチ以外の選手の働きも称賛した。
さらに、現役時代のすべてをインテルで過ごしたレジェンドのジュゼッペ・ベルゴミ氏は、ライバルチームの守備にスポットを当てている。
「現段階で最も素晴らしいチームだ。ゴールを脅かすことが難しく、ダメージを与えるためには特殊な状況を作り出さなければならない。またパワーのある選手たちばかりだ。後ろにはかわすことが不可能な（シモン）ケアーが控える。彼は守備全体に安定感をもたらしただけでなく、チームメートを成長させた。リーグ最強のGKもいる」
そして、ピッチニーニ氏は「ミランはチーム全体として個々の能力の合計を超える力を発揮している。（ステファノ）ピオリは重要な仕事を成し遂げた」と、組織としての実力を高く評価している。
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