試合の概要
約2週間の中断をはさみ、いよいよ後半戦がスタートするセリエA。第20節では、首位インテルがボローニャと敵地で対戦する。
ボローニャ（順位：10位 勝点27 ｜ 8勝3分け8敗 ｜ 27得点31失点）
上位進出も期待された今季のボローニャだが、前半戦は10位で折り返し。シニシャ・ミハイロビッチ監督体制で課題であり続ける守備の問題はやや改善され、クリーンシート数も増えてきたが、12月の第16節から全て複数失点で3連敗。成績は安定しない状況だ。
そして迎える新年最初の大一番。しかし猛威を振るう新型コロナウイルスの影響で、ボローニャでも欠場者が続出。さらに、チーム2位の得点数（4ゴール）を誇るムサ・バロウがアフリカ・ネーションズカップ参戦のため、指揮官は選手選考に頭を悩ませそうだ。
直近11試合で一度も引き分けがなく（5勝6敗）、「勝つか負けるか」の戦いが続いているボローニャ。さらに敗れる試合では大量失点で完敗を喫するケースも多く、豪快な戦いはある意味では魅力的だが、上位を狙う上では改善が急務だ。その意味でも、王者との一戦は難しいゲームで耐えるための良い経験の場となるかもしれない。
注目選手：マルコ・アルナウトヴィッチ
ミハイロヴィッチ監督のラブコールを受け、今季に中国から戻ってきたオーストリア人ストライカーは、ここまで6ゴールとまずまずの結果を残している。そんなベテランFWはインテルに在籍した過去を持っているが、1年間でたった3試合しか出場できず。苦汁をなめた。そんな古巣との一戦に燃える32歳は、押される展開の中での“一発”が期待される。
予想スタメン(3-4-2-1)
GK：スコルプスキ
DF：スマオロ、ボニファジ、テアテ
MF：デ・シルヴェストリ、メデル、スヴァンベリ、ダイクス
FW：オルソリーニ、アルナウトヴィッチ、ソリアーノ
インテル（順位：1位 勝点46 ｜ 14勝4分け1敗 ｜ 49得点15失点）
昨季優勝の立役者であるアントニオ・コンテ前監督＆ロメル・ルカクを同時に失ったインテル。しかしそんな不安もどこ吹く風、直近のセリエAは7連勝、11試合負けなし。ミランに4ポイント差を付け、“冬の王者”に輝いた。
2季連続スクデットを狙う2022年。初戦はアウェイでの一戦だが、やはりこちらも新型コロナウイルスに苦しんでおり、エディン・ジェコらが欠場。さらに、好プレーを見せていたハカン・チャルハノールは出場停止と、シモーネ・インザーギ監督もやりくりに苦悩することになりそうだ。
とはいえ、現在のチームはまんべんなくどこからでもゴールを奪えており、守備陣も安定。前半戦を得失点差「＋34」で折り返すなど、攻守に隙がない。総合力ではイタリアで群を抜いている。連覇へ向け、前回対戦では6-1と圧勝した相手の2022年初戦を、勝利で飾って弾みをつけたい。
注目選手：ラウタロ・マルティネス
10月の試合はノーゴールに終わり不調も騒がれたが、第13節からは出場5試合連続ゴール（計6ゴール）。批判を一蹴し、その実力を見せつけた。ルカク退団後に前線の補強を行ったインテルだが、やはり攻撃の軸はこのアルゼンチン代表FWのまま。エースとして、華々しい1年の始まりを送りたい。
予想スタメン(3-5-2)
GK：ハンダノヴィッチ
DF：シュクリニアル、デ・フライ、バストーニ
MF：ドゥンフリース、バレッラ、ブロゾヴィッチ、ビダル、ペリシッチ
FW：サンチェス、マルティネス
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- キックオフ：2022年1月6日（木）日本時間20:30
- 実況：加藤暁
- 会場：スタディオ・レナート・ダッラーラ
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