試合の概要
2022年を迎え、シーズン後半戦がスタートしたセリエA。第21節では、インテルとラツィオの強豪同士が激突する。
インテル(順位:1位 勝点46 | 14勝4分け1敗 | 49得点15失点)
6日に予定されていた新年初戦が、ボローニャ側に多数の新型コロナウイルス陽性者が発生したために延期となったインテル。その間に2位ミランがローマを下した(3-1)ため、1ポイント差に詰め寄られた。プレッシャーを受ける中でのラツィオ戦を迎えることになる。
しかしマイナスばかりではなく、ボローニャ戦はコロナ陽性で欠場が予想されていたエディン・ジェコが復帰。シモーネ・インザーギ監督にとって間違いなくプラスになる。だが、ハカン・チャルハノールの出場停止がこの試合に持ち越されるため、中盤の再考は必要となりそうだ。
前回は敵地で先制しながらも、後半の3失点で今季リーグ戦唯一の敗北を喫したラツィオとの再戦。ウイルス感染拡大の恐怖はあるものの、前の試合から3週間試合がなかったことから、コンディション面だけでなく戦術面でもより成熟度を高められる時間は確保できたはず。連覇を目指す上で、同じ相手にシーズン・ダブルを喫することは避けたいだろう。ポゼッションで主導権を握るラツィオに対し、ある程度持たせながらも前線のスペースをシンプルに生かす素早い攻撃を狙いたい。そのためにも、好調の相手エースとストップすることが必要だ。
注目選手:ラウタロ・マルティネス
10月の試合はノーゴールに終わり不調も騒がれたが、第13節からは出場5試合連続ゴール(計6ゴール)。ロメル・ルカクが抜けた今季、攻撃の中心は間違いなくこのアルゼンチン代表FWだ。コンパクトな守備ブロックを作るラツィオ戦では、DFラインの背後にできるスペースを早いタイミングで生かすことが求められる。本人が最も得意とする形が作れそうだ。
予想スタメン(3-5-2)
GK:ハンダノヴィッチ
DF:シュクリニアル、デ・フライ、バストーニ
MF:ドゥンフリース、バレッラ、ブロゾヴィッチ、ビダル、ペリシッチ
FW:ジェコ、マルティネス
ラツィオ(順位:8位 勝点32 | 9勝5分け6敗 | 42得点37失点)
新年初戦からエンポリと壮絶な打ち合いを繰り広げ、3-3のドローとなったラツィオ。得点ランク2位のチーロ・インモービレ(14)を始め、42ゴールとリーグトップクラスの得点力は見せているものの、1試合平均2失点近い守備の改善はマストである。
だが、フランチェスコ・アチェルビがエンポリ戦で負傷によって25分で途中後退を強いられ、インテル戦の出場は未定。大一番に守備の要を欠く可能性があるなど、ディフェンス面で不安が募る。
それでも、サッリ監督は自身の代名詞でもあるテンポの早いパス交換から前線に人数を送り込み、王者相手にも積極的な展開を仕掛けるはず。ある程度失点は覚悟しながらも、それを上回る得点力で勝点を掴みたい。
注目選手:チーロ・インモービレ
キャプテンマークを巻き、チームトップの14ゴールを挙げて牽引するインモービレ。昨年12月には新型コロナウイルス感染で2試合を欠場し、体調が心配されたが、復帰戦で即ゴール。パフォーマンスレベルは高いままだ。前回対戦でも逆転のきっかけとなる同点弾をもたらしたエースの活躍に期待がかかる。
予想スタメン(4-3-3)
GK:ストラコシャ
DF:ヒサイ、フェリペ、パトリック、マルシッチ
MF:L.アルベルト、L.レイヴァ、ミリンコヴィッチ=サヴィッチ
FW:ペドロ、インモービレ、フェリペ・アンデルソン
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- キックオフ:2022年1月10日(月)日本時間4:45
- 実況:加藤暁
- 会場:ジュゼッペ・メアッツァ
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