試合概要
激しい残留争いに巻き込まれるサンプドリアが、欧州カップ戦圏内を目指すボローニャを本拠地スタディオ・ルイジ・フェッラーリスに迎える。特にホームチームにとっては、1部へ生き残るために絶対に3ポイントが必要な状況での一戦だ。
サンプドリア（1部16位 勝ち点26 | 7勝5分15敗 | 30得点48失点）
中断明けはインテル(1-2)、ローマ(1-2)と強豪クラブ相手に連敗。降格圏の18位レッチェとは1ポイント差と、予断を許さない状況だ。それでも強豪相手の2連戦では善戦しており、両試合とも勝ち点奪取まであと一歩まで迫っていた。それだけに悔しい連敗ではあったが、チーム状況は上向いていると言っていいだろう。
だがこの一戦では、引き続きエースのファビオ・クアリアレッラが負傷で欠場することが予想されており、また主力MFヤクブ・ヤンクトが累積警告で出場停止に。チームを支えてきた2人を欠いて臨むことになりそうだ。
ボローニャ戦でも、インテルやローマとの試合同様に長くボールを握られる展開が予想される。自陣深い位置でブロックを組んで速攻を狙うことになりそうだ。直近2試合では鋭さを見せており、またセットプレーも効果的に使えていただけに、少ないチャンスをいかにものにできるかが勝負となる。
注目選手：吉田麻也
インテル戦では賛否両論のパフォーマンスであったが、前節ローマ戦ではエディン・ジェコとの駆け引きに敗れて2失点に絡んでしまった吉田。イタリアメディアは軒並み最低点をつけるなど、かなり厳しい試合となった。ボローニャ戦では、そこからの奮起が期待される。ボローニャは高身長で強靭なフィジカルを擁するストライカーを起用することはあまりないため、過去2試合とは違った対応が求められる。
予想スタメン（4-5-1）
GK：アウデーロ
DF：ベレシュインスキ、吉田、トネッリ、アウジェロ
MF：デパオーリ、トルスビー、エクダル、リネッティ、レリス
FW：ガッビアディーニ
ボローニャ（1部11位 勝ち点34 | 9勝7分11敗 | 38得点44失点）
再開後はまだ1試合しかこなしていないボローニャ。首位ユヴェントスとの一戦ではポゼッション率は互角（47:53）であり、シュート数では相手を上回る(20:14)など内容は悪くなかった。しかし決定力の差が如実に表れ、0-2の敗戦。これでリーグ戦4試合勝ちなし（1分け3敗）と、大きく調子を落としている。
それでも欧州カップ戦出場圏内の6位ナポリとは8ポイント差と、まだまだチャンスは十分に存在する。そのためにも、下位に沈むサンプドリア戦では3ポイントを狙いたいところ。ユヴェントス戦からは新たな離脱者もなく、同じメンバーで臨むことも予想されている。
深刻なのは得点力不足。直近4試合では1ゴールのみに終わっており、チャンスの数に対してゴール数が少ない現状だ。ファイナルサードまでの前進はスムーズに行えているがために、ロドリゴ・パラシオら攻撃陣の奮起が期待される。
注目選手：冨安健洋
今季ボローニャに加入したばかりだが、今やセリエAトップレベルの若手DFとの評価をものにした冨安。守備の国イタリアの地で確かな爪痕を残す21歳は、サンプドリア戦で日本代表でコンビを組む先輩・吉田と対戦することになった。この試合ではボローニャが長くボールを握ることが予想されるため、守備だけでなく、攻撃時にも変則的3バックを形成する冨安の配球が重要となるだろう。
予想スタメン（4-2-3-1）
GK：スコルプスキ
DF：冨安、ダニーロ、デンスウィル、ダイクス
MF：メデル、スバンベリ、オルソリーニ、ソリアーノ、サンソーネ
FW：バロウ
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- キックオフ：2020年6月29日（月）日本時間2:30
- 実況：北川義隆
- 会場：スタディオ・ルイジ・フェッラーリス
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