試合の概要
残留争いに巻き込まれるサンプドリアと、トップ4争い中のユヴェントス。熾烈な争いに身を投じる両者が、スタディオ・ルイジ・フェッラーリスで激突する。
サンプドリア(順位:15位 勝点26 | 7勝5分け16敗 | 36得点48失点)
成績不振によって監督交代を敢行、1月半ばからかつてチームを上位に導いたマルコ・ジャンパオロが指揮を執るサンプドリア。しかし、監督交代後もリーグ戦6試合で2勝4敗と調子は上がらず。2022年に入ってからわずか6ポイントしか獲得できていない。
迎えるユヴェントス戦では、マノーロ・ガッビアディーニやミッケル・ダムスゴーアといったアタッカーは引き続き欠場が濃厚。それでも、危機的状況を受けて加入したセバスティアン・ジョヴィンコは前節初出場を果たし、古巣との一戦に向けてコンディションを上げている。また吉田麻也が復帰したDFラインも、目立った離脱者はいない状況だ。
下位グループの中では得点こそ奪えているものの、守備陣の脆さはシーズン開幕からなかなか改善していない。そんな中で迎える強豪との一戦だが、現在のユヴェントスはドゥシャン・ヴラホヴィッチを生かした速攻は強力であるものの、引いた相手を崩すのには苦戦するシーンが散見される。サンプドリアとしては自陣深い位置でブロックを敷き、フランチェスコ・カプートら実績のあるアタッカーに少ないチャンスを仕留めてもらうことを期待したい。
注目選手:吉田麻也
ケガの影響で約2カ月間戦列を離れた吉田。チームはその間6試合で4敗と難しい戦いを強いられていた。復帰戦となったアタランタ戦(0-4)はコンディション・試合感が戻りきっていないことも感じさせたが、先発した前節ウディネーゼ戦(2-1)ではプレー内容も向上、今季3アシスト目も記録している。ユヴェントス戦では現セリエA最高のストライカーとの対峙が予想されるが、沈黙させることはできるだろうか。
予想スタメン(4-3-1-2)
GK:ファルコーネ
DF:ベレシンスキ、吉田麻也、コリー、ムッル
MF:カンドレーヴァ、エクダル、トルスビー、センシ
FW:カプート、クアリャレッラ
ユヴェントス(順位:4位 勝点53 | 15勝8分け5敗 | 42得点25失点)
序盤戦は苦しみトップ4フィニッシュすら危ぶまれたが、直近リーグ戦14試合無敗(9勝5分け)と絶好調。破竹の勢いで勝ち点を積み重ね、気づけば首位ミランと7ポイント差の4位にまで浮上した。内容的には難し試合もあるが、このまましぶとくポイントを重ねていけば逆転スクデットも夢ではないだろう。
しかし、ケガ人の多さは大きな不安要素。フェデリコ・キエーザに続き、ウェストン・マッケニーまでシーズン絶望に。1月加入で好プレーを見せていたデニス・ザカリア、カイオ・ジョルジも離脱中で、パウロ・ディバラの出場も危ぶまれている。マッシミリアーノ・アッレグリ監督は難しいやりくりを強いられそうだ。
ヴラホヴィッチをシンプルに生かすスピード感ある攻撃は徐々に形になってきており、高い確率でゴールが期待できる得点パターンは新たに見つかった。しかし、それ以外の形が確立できていない。下位チームとの対戦でも引かれた相手にファイナルサードを崩せず、フラストレーションを溜める試合も少なくない状況だ。前節10試合ぶりのゴールを挙げたアルバロ・モラタなど、周りのアタッカーの奮起にも期待したい。
注目選手:ドゥシャン・ヴラホヴィッチ
抜群のフィジカルと常にゴールを狙う意識から来る背後への飛び出し、ポストプレー、繰り返す動き直しはチームの基本戦術に。5試合で3ゴールと決定力は折り紙付きで、現在セリエA最強のストライカーと言ってもいいだろう。しかし、前節はユヴェントス加入後初のシュート「0」と苦戦を強いられた。嫌な流れを断ち切り、サンプドリア戦で早くゴールを取り戻したいところだ。
予想スタメン(3-5-2)
GK:シュチェスニー
DF:ダニーロ、ルガーニ、デ・リフト
MF:クアドラード、ロカテッリ、ラビオ、アルトゥール、デ・シリオ
FW:ヴラホヴィッチ、モラタ
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- キックオフ:2022年3月13日(日)日本時間2:00
- 実況:中村義昭
- 会場:スタディオ・ルイジ・フェッラーリス
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