試合概要
セリエA9連覇へ向け大きなアドバンテージを手にするユヴェントスが、公式戦11連勝中と絶好調のアタランタをホームに迎える一戦。現在イタリア最高峰のクオリティを持つ2チームによるビッグマッチだ。
ユヴェントス （1部1位 勝ち点75 | 24勝3分4敗 | 65得点30失点）
再開後のセリエAで4連勝を飾っていたものの、パウロ・ディバラやマタイス・デ・リフトを出場停止で欠いた前節ミラン戦はまさかの逆転負け(2-4)。中心選手2人の不在を大きく感じさせる内容で、マウリツィオ・サッリ監督が認めるように60分以降はまったく良いところなく敗れた。
スクデット争いのライバルである2位ラツィオ（レッチェに1-2敗戦）、3位インテル（ヴェローナと2-2）が勝ち点を落としたためポイント差は縮まらなかったが、今季のユヴェントスが“完璧”ではないことを証明してしまった。
そんな状況で迎えるのは、現在セリエAで最も勢いのあるアタランタ。攻守の入れ替わりが激しい一戦になることが予想されるが、ディバラとデ・リフトの復帰にサッリ監督は安堵しているだろう。今季85得点と断トツの攻撃力を誇るベルガモの雄を、いかに止めるかにも注目だ。
注目選手： パウロ・ディバラ
再開後4試合連続でゴールを奪うなど、絶好調だったディバラ。ミラン戦は出場停止となったが、チームは彼を失ったことでDFラインと最前線をうまく繋げず、攻撃が停滞。苦しそうにプレーしていた。得点力だけでなくライン間で上手くチームをつなぎ、 クリスティアーノ・ロナウド へチャンスを供給する10番の存在は不可欠。アタランタ戦は激しいマークを受けることが予想されるが、いかに彼がファイナルサードで前を向いてプレーできるかが重要になる。
予想スタメン(4-3-3)
GK：シュチェスニー
DF：クアドラード。デ・リフト、ボヌッチ、サンドロ
MF：ラビオ、ピャニッチ、ベンタンクール
FW：ベルナルデスキ、ディバラ、C・ロナウド
アタランタ （1部3位 勝ち点66 | 20勝6分5敗 | 85得点39失点）
現在公式戦11連勝、ラツィオやナポリといった強豪チームをも撃破し、絶好調のアタランタ。再開後のセリエAでは、6試合で15ゴールを奪っている。結果・内容共に、現在イタリアで最も勢いのあるチームである。
ラツィオやインテルが勝ち点を落とす間にポイントを荒稼ぎし、気づけば3位まで浮上。2チームが結果を残せない状況を考えれば、ユヴェントスのスクデット争い最大のライバルはアタランタなのかもしれない。そのため、今回の直接対決は大きな意味を持つ一戦となりそうだ。
そんなアタランタだが、前節に今季チームの象徴の1人としてけん引してきた ヨシップ・イリチッチ のコンディションが整い、先発復帰を果たした。ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督は、フルメンバーで大一番に臨むことができる。王者相手にも激しいマンマークプレスなど、やることは変わらないだろう。“プロビンチャーレの星”は、ユヴェントス相手に3ポイントを掴めるのだろうか。
注目選手： アレハンドロ・ゴメス
今季30試合に出場する主将は、現チームで最重要選手であることは間違いない。低い位置でのビルドアップから得点にアシスト、アタッキングサードでのチャンスメイク、プレスの第一陣など、ありとあらゆる役割をハイレベルでこなしている。彼の存在なしに、今の成功はあり得なかっただろう。過密日程の中、前節フル出場しているためコンディションは気がかりだが、王者相手に彼の活躍は欠かせない。
予想スタメン(3-5-2)
GK：ゴッリーニ
DF：トロイ、カルダーラ、パロミーノ
MF：ハテブール、パシャリッチ、デ・ローン、フロイレル、ゴセンス
FW：A・ゴメス、サパタ
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- キックオフ：2020年7月12日（日）日本時間4:45
- 解説：名波浩 実況：八塚浩
- 会場：アリアンツ・スタジアム
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