トリノでの4シーズン目を迎え、イヴァン・ユリッチ率いるトリノの守備の要として活躍を続けるグレイソン・ブレーメル。今年に入り、ミランやインテル、ユヴェントスなど強豪とのドローに貢献したほか、インテル戦ではゴールも挙げる活躍を見せた。そんなブラジル人DFが、『ダゾーン・イタリア』の特番「My Skills」に出演した。
まずブレーメルは、自身がセリエAで注目を浴びるDFへと成長を遂げた要因について言及。「僕はみんなよりも強いというより、みんなよりも多く練習をこなしているんだ。そうすることで最強選手になれるはずだ」と明かす。
続いてブラジル人DFは、ユヴェントスのFWドゥシャン・ヴラホヴィッチやミランのFWズラタン・イブラヒモヴィッチなど、各チームの最強FWをいかに抑え込んでいるのか、その秘訣を明かした。まず、2月のトリノダービーでマッチアップしたセリエAの若手注目株、ヴラホヴィッチに言及。セルビア代表FWからボールを奪取したシーンを振り返りつつ、自身のプレーを解説した。
「ヴラホヴィッチが中盤に下がった時、よく左足を使うことを知っていた。だからそのタイミングを待ってボールを奪いに行ったんだ。また、中盤でボールを受けに行くヴラホヴィッチをマークする時は、彼の背後にポジションを取るべきなんだ」
「僕は対戦相手のFWをよく研究している。“対戦前に相手を研究するべき”という考えがあるよね。だから相手の強みや弱点を研究するようにしている。役に立つよ。あと相手をマークする時は、監督の指示を聞いたり、自分の考えでプレーしたりと半々だね」
スピードのあるオシムヘンや巨人イブラヒモヴィッチには?
さらにブレーメルは過去に対戦したナポリのFWヴィクター・オシムヘンやミランの40歳のスーパースター、イブラヒモヴィッチの攻略法を明かした。
「オシムヘンをマークする時は、監督から『2メートルの距離を取るように』と言われた。『君もスピードがあるが、オシムヘンは君の2倍速い』ってね。ボールを受けに行くオシムヘンを中盤でマークする場合、ヴラホヴィッチの時のように、インターセプトを狙ったポジション取りはしない。3、4メートル空けても良いだろう。オシムヘンはボールを足元で受け取ることを好まないからね」
「イブラヒモヴィッチは体格が良く、体の使い方も上手いが、オシムヘンほど縦を狙わないので、ぴったりくっついているべきだ。それにスピードもそれほどあるわけではない。だから近くについていて、インターセプトする方が良いんだ」
ブレーメルは、ペナルティエリア内でのマークについても解説。ナポリFWロレンツォ・インシーニェへの対応について明かした。
「ボックス内だとゴールに近い場所なので、対応を変えないとダメだ。このエリアにおいてFW勢は強い。だからくっついていないといけないね。インシーニェがドリブルで中へ入って来ようとしている時は、常にマークに行く。エリア内では必ずマークしなければならない」
「シュート態勢に入ろうとしていたら、遅れてタックルに行ってPKのリスクを負うのではなく、シュートをブロックしに行く。つまりマンマークを外して、ゴール前のエリアをカバーするんだ」
最後にトリノDFは、プレーをする上で最も重要なのはメンタル面であると指摘。「メンタル面で強くなければならない。それがすべてだ。80~90%の要素がメンタルにあると思う。ミスをしても、試合に影響を残してはならない。注意を払わなければならないんだ」と成功の秘訣を明かした。
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