セリエB最終節でペルージャに0-1と敗れ、2位から4位へと転落して自動昇格を逃したモンツァ。3~8位のチームが1枠を競うプレーオフの準決勝でブレシアを下して決勝へ勝ち上がると、ユヴェントスDFジョルジョ・キエッリーニの双子のきょうだいであるクラウディオ・キエッリーニ氏がディレクターを務めるピサとの2連戦に挑んだ。
ホームのU-パワー・スタジアムで2-1と先勝したモンツァは30日、敵地アレーナ・ガリバルディで第2戦に臨むと、キエッリーニやピサOBのDFレオナルド・ボヌッチもスタンドから見守る中、延長戦の末、4-3で勝利を収め、2試合合計6-4でクラブ史上初となるセリエA昇格を決めた。自動昇格のレッチェとクレモネーゼに続く3チーム目となる。
モンツァは1912年に創設。セリエCに所属していた2018年秋、かつてミランで29個のタイトルを獲得するなど黄金期を築いたシルヴィオ・ベルルスコーニ氏がオーナーとなったことで転機を迎えた。元ミラン名物会長は、再び盟友アドリアーノ・ガリアーニ氏とのタッグで新たな挑戦に挑むと、2年後にセリエB昇格を実現。昨シーズンは、MFケヴィン・プリンス・ボアテングやFWマリオ・バロテッリらを獲得して注目を浴び、セリエB3位の成績で躍進を見せたものの、プレーオフ準決勝で涙を呑んだ。
だが今年、クラブはリベンジに成功。クラブ取得からわずか4年でセリエA昇格を実現した元ミラン名誉会長は、『DAZN(ダゾーン)』のインタビューに応じると、喜びを露わにしつつ、新たな目標を見据えている。
「みんなおめでとう。ありがとう、君たちは歴史を刻んだ。大きな、大きな喜びを感じている。モンツァは1912年に創設したが、過去にセリエAへ昇格したことは一度もなかった。だが今、セリエAにたどり着くことができた」
「モンツァはセリエAにふさわしいチームだ。来シーズンはイタリアのビッグクラブを対戦相手に迎えることができる。次はリーグ戦で優勝し、チャンピオンズリーグ(UCL)へ行きたい。ミランのスクデットの年に昇格? 私にとってどちらも喜ばしいことだ。万歳! 万歳! 万歳!」
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