日本代表DF吉田麻也が所属するサンプドリアは今シーズン、ロベルト・ダヴェルサ指揮下において、ここまで5戦5分11敗で15位と厳しい戦いが続く。一時は指揮官解任の噂が流れた上、会長を務めていたマッシモ・フェレロ氏が逮捕されて電撃辞任するなど、クラブは混迷。そんな中、新会長に抜てきされたのは、かつてロベルト・マンチーニやジャンルカ・ヴィアッリを擁してスクデットを獲得した黄金期1990-91シーズンのメンバー、マルコ・ランナだった。
ランナ新会長は、サンプドーロ(黄金のサンプドリア)を築いたパオロ・マントヴァーニ体制を目標にクラブの再建を目指す。
「最初は喜びと不安などあらゆる感情が入り混じり、ものすごく興奮した。現在は不安が消え、喜びと意欲、アドレナリンを感じている。非常に満足している。任務はたくさんあるが、喜んで全うしていきたい。クラブに対する理解を可能な限り深め、改善すべきところは改善していきたい」
「私はマントヴァーニの時代を経験することができて幸運だった。マントヴァーニ会長は、私を含め選手たちやスタッフ、ファンらに対して素晴らしい価値観を伝えてくれた。私にどれほどの時間が与えられるか分からない。だが、目標はかつて家族ぐるみのクラブだった頃の価値観を取り戻し、サンプドリアのために共に取り組んでいくことだ。時間はかかるかもしれないが、成功できると信じている」
「セリエAに残留することが最も重要だが、私の夢は、スタジアム満員の観客がこのチームを愛してくれるようになることだ。つまり私の目標は、クラブとサポーターの距離を近づけること。あらゆる手を尽くして取り組んでいきたい」
ランナ新会長は、指揮官ダヴェルサが直面した難しい状況に理解を示しつつ、これまでの手腕を評価。「サンプドリアはよくやっていると思う。前会長のことは、チームにも影響を及ぼすようなものだった上、監督には多くの批判が向けられていた。だがダヴェルサは困難の中、良い仕事を見せたように思う」と述べ、続投を支持する姿勢を示した。
関連記事
● 【コラム】底辺から築いたシンデレラストーリー、一面を飾った元配達員ジュニオール・メッシアス | セリエA
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。