今季セリエAで絶好調。8連覇中の王者ユヴェントスを、1ポイント差で追うラツィオ。シモーネ・インザーギ監督体制の完成形を見せるチームで、中盤に君臨する巨漢MFがセルゲイ・ミリンコヴィッチ＝サヴィッチだ。
スペインで生まれ、移住したセルビアのFKヴォイヴォディナでプロデビューを果たしたミリンコヴィッチ＝サヴィッチ。その後ベルギーのヘンクへと渡り、2015年にラツィオへ完全移籍を果たした。移籍初年度は終盤にケガを負って不完全燃焼に終わったが、2年目以降はコンスタントにピッチに立ってきた。これまで5年間で、公式戦通算194試合に出場。36ゴール26アシストを記録している。
なお上記スタッツの内、大半がインザーギ監督体制でのもの。いよいよスクデットが見えてきた絶好調ラツィオのキーマンの1人だ。
プレースタイル
190cmを超える大柄な体躯を誇るミリンコヴィッチ＝サヴィッチ。もちろん長身を生かした空中戦やリーチを活かしたボール奪取も魅力の1つ。しかし、25歳のセルビア代表MFはそれだけではない。繊細なタッチでの運ぶドリブル、チャンスを見逃さずにボックス内へ飛び込む嗅覚、さらに低い位置でのビルドアップ貢献など、中盤に求められるすべてのタスクをハイレベルでこなす万能MFだ。
見事な成長を見せる彼に対しては、パリ・サンジェルマンやマンチェスター・ユナイテッドなど、数多くのビッグクラブが関心を持っている。昨夏にも移籍の噂が浮上したが、本人は「この鷲が胸に入ったシャツを着られて幸せだ」と、ラツィオ愛を強調。その愛情を示すがごとく、今季はさらなる進化を見せている。
動画：プレー＆ゴール集
プロフィール・経歴
セルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチ／Sergej Milinković-Savić
1995年2月27日生まれ 191cm・76kg 利き足：右
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2013-14 | ヴォイヴォディナ | 13試合・3得点 |
| 2014-15 | ヘンク | 18試合・3得点 |
| 2015-16 | ラツィオ | 25試合・1得点 |
| 2016-17 | ラツィオ | 34試合・4得点 |
| 2017-18 | ラツィオ | 35試合・12得点 |
| 2018-19 | ラツィオ | 31試合・5得点 |
| 2019-20 | ラツィオ | 37試合・7得点 |
| 2020-21 | ラツィオ | 19試合・5得点 |
※成績は国内リーグ（2021年2月17日現在）
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