5年間にわたるシモーネ・インザーギ体制からマウリツィオ・サッリ新体制へと移行したラツィオ。今シーズンは、ローマダービーで3-2と勝利を収めた一方、インターナショナルウィーク直前のボローニャ戦で0-3と完敗するなど、安定した成績が残せていない。
ラツィオはそんな中、17日(日本時間)に行われるセリエA第8節において、元ラツィオ指揮官インザーギ率いる王者インテルをホームで迎え撃つが、サッリは記者会見に出席すると、まず現行のリーグ運営に不満を示した。
「ここ2週間は限られた人数でトレーニングを行っており、選手たちの反応を見極めるのは難しい。残念ながら現在のカルチョは、“現場監督”である私には向かないのかもしれない。クラブでは、毎月のように19日間で7試合をこなす一方、選手たちはクラブよりも代表で練習する時間の方が長いように思う」
「試合前に4~5日間かけて練習できる機会がまったくない。これはもはやスポーツではなく、ファンからお金を搾り取ろうとする人が集まるショーのようだ。私のように古いタイプの人間は、これとは違う種類のカルチョに思い入れがある」
続いてラツィオ指揮官は、代表戦の直後の試合が難しいことに言及しつつ、前節でボローニャに敗れた選手たちの発奮に期待した。
「代表戦の後は常にある種の不安を抱いている。選手たちはそれぞれの代表で別々のトレーニングをしてきたはずだ。そこから切り替えて別の環境に戻り、もう一度集中するというのは、そう簡単なことではない。特にメンタル面でリスクが高くなるが、その意味で名門のインテルと当たるのは良いことかもしれない。対戦相手は強豪であり、難しい時間帯も出てくるはずだ」
「インテル戦では、選手としてというより、人間としての発奮を期待している。ボローニャ戦では、チームプレーが表面上の薄っぺらなものだった。相手の3ゴールはいずれも恥ずべき状況から生まれた。プロである以前に、人として反撃の姿勢を見せてくれるよう期待している」
またサッリは、インテル戦が今後の行方を占う分岐点になるとの見解に異論を唱え、目の前のチーム作りに集中することを示唆した。
「3ポイントが懸かっているとはいえ、シーズンのこの段階で運命の分岐点になるとは明らかに考えられない。特にラツィオとってチーム作りのための1年であり、移行期間だからね。華麗なカルチョを見せることよりも、まずは基礎を築くことが重要だ」
放送・配信予定
ラツィオ対インテル
- 配信:DAZN
- キックオフ:2021年10月17日(日)日本時間01:00
- 実況:八塚浩
- 会場:スタディオ・オリンピコ
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