現役時代にミランなどで活躍し、2004年にはバロンドールを受賞したウクライナ出身のシェフチェンコ氏。2012年にディナモ・キエフで引退を迎えた後は指導者に転身し、EURO2020において母国ウクライナ代表をベスト8へと導いた。
そんなシェフチェンコ氏は、『ダゾーン・イタリア』の番組内でアレッサンドロ・アルチャート記者のインタビューに応じると、先月24日以降、ロシアの軍事侵攻を受ける母国ウクライナの現状を語った。
「非常につらいし、落ち込んでいる。現在、起きていることを考えると、とても心配だ。私の国は攻撃を受けている。これ以上にひどいことは存在しないと思う。我々は自分たちの権利や土地、思想を守るために戦っている。最後まで戦い続けるつもりだ」
「ウクライナは自分たちの価値を証明することで、戦いに勝利しているように思う。我々はヨーロッパの価値を守るために戦っているんだ。だからこそEUや他の国々も我々を支援してくれているのだと考える。また、様々な方面から人道支援が届いている」
「ウクライナは現在、政治やあらゆる垣根を越えたより重要な価値を守るために戦っているんだ。私の母や妹、友人や親戚は誰一人としてキエフを離れなかった。非常に難しい状況だ。私の同胞たちは苦しんでいるが、大義のために戦っている。勇気持って未来のために戦っている大統領やウクライナという国に感謝している」
ウクライナで起きている悲劇
元ジェノア指揮官は、自身がウクライナの人々の状況を伝え、支援を訴えることが自分の使命であると感じている。
「家族や友人たちと離れて過ごすのはつらい。だが僕はここで自分の任務を果たさなければならない。可能な限り話を伝えることで、ウクライナの人々を救わなければならない。いま、ウクライナでは悲劇が起きているんだ。病院が爆撃されたり、子どもたちが命を奪われたりしている。自宅で寝ている間に攻撃を受けた市民もいる。なぜこんなことが起きているのか、説明もつかない」
「我々は支援を求めたい。ウクライナ国内では、食料品や医療品などいろんなものが不足している。人道的な支援が必要だ。また、精神的な支えも必要としている。みんながウクライナのことについて話をし、抗議の声を上げて欲しい。できる限り早くこの戦いが終わるよう、声を上げ続けなければならない。我々が勝利を収め、これ以上命が奪われないよう、あらゆる手を尽くさなければならない」
「戦争よりひどいものなど何もない。いま、私の母国は地獄の中にいる。だから私はこうして資金を集めるために、みんなの心に届くよう呼び掛けている。支援を必要としている多くの避難民がいる。ウクライナ国内にも支援を必要としている人たちが多くいる」
「スポーツ界は、ウクライナの人々へ連帯感を示してくれた。これまで大きな力となってくれたが、金銭的な支援も重要だ。現在、子どもたちも含めた多くの避難民がいて、最低限の生活必需品を必要としている。あらゆる方面からみんなの支援を感じられたことは非常に重要だったし、感謝している。全世界にとって、この2年間は厳しい時期だったことは分かっているが、お願いだから助けて欲しい」
関連記事
● 【コラム】底辺から築いたシンデレラストーリー、一面を飾った元配達員ジュニオール・メッシアス | セリエA
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。