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【コラム】ラッキーセブンの記録づくめ…これがルチアーノ・スパレッティのナポリだ|セリエA

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【コラム】ラッキーセブンの記録づくめ…これがルチアーノ・スパレッティのナポリだ|セリエAGetty
【欧州・海外サッカーニュース】ナポリ(セリエA)は、前節で今シーズン7回目となるセットプレーからの得点により、フィオレンティーナ戦という難しい試練を乗り越えて、7戦全勝を収めて首位を走る。

「7」の数字は、アメリカの心理学者ジョージ・ミラーが唱えた「マジカルナンバー」を始め、人類の長い歴史において「7つの大罪」や「七元徳」、「7つのチャクラ」など、さまざまな場面で使われてきた数字だ。その「7」という数字は、セリエAを独走するナポリにとって、魔法のラッキーセブンなのかもしれない。

ルチアーノ・スパレッティ指揮下で7戦7勝

Spalletti Napoli Udinese

ナポリはセリエA7戦全勝と、文字通りとどまることを知らない。ヴェネツィアとの開幕戦からジェノア、ユヴェントス、ウディネーゼ、サンプドリア、カリアリ、そして最後にフィオレンティーナとの対戦で、いずれも勝利を収めた。

特にセリエA第7節のスタディオ・アルテミオ・フランキにおける一戦は、重要な試金石と言えた。フィオレンティーナは今シーズン、セリエAで最も好調のチームの1つ。ナポリはそんなヴィオラ(フィオレンティーナの愛称)に対し、ルーカス・マルティネスのゴールで先制点を奪われてリードを許したが、一転して逆転勝利を収めることに成功した。

セットプレーから今季7得点

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後半開始からまもなく、ピオトル・ジエリンスキがエリアの手前右からのセットプレーでキッカーを務めた。

これはよく研究をしたうえでのプランだった。ロレンツォ・インシーニェがボールの前に陣取り、ルチアーノ・スパレッティもナポリ主将に対し、「ロレンツォ、撃て」と叫ぶ。そこへ突如として現れたジエリンスキが、エリア内めがけて左足を振りぬいた。

正反対の軌道を想定していたヴィオラ守備陣の不意を打ち、ゴール前に駆け込んだアミル・ラフマニがヘッドでバルトウォミェイ・ドロンゴフスキの守るゴールへとボールを押し込んだ。

コソボ・プリシュティナ出身DFのゴールは、ナポリにとって今シーズンのリーグ戦におけるセットプレーからの7得点目となった。なおラフマニは、4-0と勝利を収めたウディネーゼ戦においても、練習を重ねたであろうセットプレーから得点を挙げている。

ルチアーノ・スパレッティの戦略とは?

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スパレッティはセットプレーに関して、執拗に練習を求める。そしてその効果が表れ始めた。フィレンツェ郊外のチェルタルド出身の指揮官は、アシスタントコーチのマルコ・ドメニキーニとともに、ナポリの選手たちのフィジカルの特徴を最大限に生かそうとしている。

そこへファンタジーの要素が加わる。まさにこの小さな細部が違いを作り出すと言ってよいだろう。2-1で勝利を収めたヴィオラ戦における決勝点は、その完璧なスナップ写真となった。難題を解決し、困難な壁を乗り越えることができたのは、日々の練習の成果と言える。

ヴィクター・オシムヘンは今季7ゴール

2020-11-01-Victor Osimhen-Napoli

ナポリをけん引するセリエAの正真正銘のマタドール、ヴィクター・オシムヘンが今シーズン、これまでに決めたゴールも「7」。リーグ戦で4得点(ウディネーゼ戦およびカリアリ戦で1ゴールずつ、サンプドリア戦で2得点)、UEFAヨーロッパリーグで3得点(レスター戦で2ゴール、スパルタク・モスクワ戦で1ゴール)を記録した。

1998年生まれのナイジェリア人フィニッシャーは、ナポリにフィジカルとスピードをもたらしたが、ジェンナーロ・ガットゥーゾ指揮下で足りなかった得点力まで付け加えてみせた。

次の「7」にまつわる記録は誰の手に?

こうしてナポリの快進撃は、代表ウィークの到来によっていったん中断された。リーグ再開後のセリエA第8節では、ダービーの敗北から挽回を期すトリノとの対戦へ挑む。

そんな中、フィオレンティーナ戦でキャリアにおける通算6回目のPK失敗を記録したインシーニェは、可能な限り「7」にまつわる自身の個人記録を遠ざけようと考えているはずだ。

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