6日のミラノダービーで主役となるかもしれない22歳のバストーニと25歳のカラブリア。それぞれ所属先のインテルとミランでディフェンダーを務める2人が、伝統の一戦を前にインタビューに応じてくれた。まずは、初めて見たミラノダービーについて問われると、2人はそれぞれの家族との思い出を明かした。
インテルDFバストーニは、「父親がインテリスタだったので、家族で大きな問題はなかった」と話す一方、きょうだい2人とは、意見が合わなかったことを明かす。「1人は(フランチェスコ)トッティの大ファンで、それがきっかけでロマニスタに。もう1人はカルチョが大嫌いで、僕の試合を見に来てくれたのも、アタランタでプレーしていた時の1回だけだよ。サンシーロにはまだ来てすらない」と意外な事実を告白した。
対するミランDFカラブリアは、「ずっとミランのファンだったので、ダービーは特別な日だった。それに家族全員がミラニスタだったんだよ」とコメント。「僕は(カルロ)アンチェロッティや(マッシミリアーノ)アッレグリが指揮を執っていた頃の偉大なミランを見て育った。ミランのファンにとって、ダービーは最高の1日だよ」と語った。
2人にとって、特別な一戦であるはずのミラノダービーだが、両者ともに特別な準備をすることなく、普段通りに試合へ向き合っていることを明かした。
バストーニは、「ダービーに限らず、穏やかに過ごすようにしている。集中して、どんな状況にも落ち着いて対応できるよう、ピッチでやるべきことを考えるようにしている」と話す。一方のカラブリアも、「このレベルになると、すべての試合を同じように準備している」と語る。それでも「もちろんダービーには、素敵な“付け合わせ”がついてくる。おそらくミラノダービーは世界で最高のダービー、世界で最高の試合じゃないかな」と、ミラノでプレーすることに胸を張った。
ライバルクラブへの禁断の移籍は?
昨年11月の両チームの対決では、昨夏にインテルへ移籍した元ミランの10番チャルハノールがPKを沈めて先制点をマークし、物議を醸した。ミランDFは当時を振り返る。「ピッチで見る限り、あれはPKじゃないと思っていた。そこから失点したわけで、当然、僕らの不利につながった瞬間だった。だけどチャルハノール個人については気にしていない」と明かす。
インテルDFは、「あの時の抗議の口笛は、まるで昨日のことのように覚えている」と回想。「不快に感じたし、信じられないほどのカオスだった。試合をこじ開ける重要なPKだったし、張り詰めた瞬間だった」と語った。
そして、チャルハノールのようなライバルクラブへの禁断の移籍の可能性を問われると、バストーニは苦笑いしながら、「僕は絶対にないと言える」と回答。「これは選手個人の選択だと思うが、僕に関しては、0.1%すらその可能性はない」と断言した。
カラブリアもミランへの忠誠を示す。「僕は生涯ここにいたい。これからもずっとミランのユニフォームを身にまとうことができるよう願っている。僕だけの意思で決められることではないけど、いまはそう考えている」と語った。
所属クラブへのチーム愛を示す2人は、伝統の一戦においてどんな活躍を見せるのか、注目されるところだ。
放送・配信予定
- インテル対ミラン
- 配信:DAZN
- キックオフ:2022年2月6日(日)日本時間2:00
- 解説:細江克弥 実況:北川義隆
- 会場:スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ(サンシーロ)
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