11年ぶりのスクデット獲得を目指す中、若手指揮官ヴィンチェンツォ・イタリアーノ率いるフィオレンティーナをホームのサンシーロに迎えたミラン。訪れたチャンスを決め切ることができずに終盤まで苦しんだが、82分、ラファエウ・レオンが相手GKのミスキックからボールを奪うと、ゴール左隅にシュートを叩き込み、1-0での勝利へ導いた。リーグ戦3連勝を飾り、首位をキープしたミランの指揮官ピオリは、奮闘した選手たちを称えた。
「相手にほとんどチャンスを与えることなく、何度も相手の脅威となることができた。選手たちは自分たちのプレーを示し、奮闘してくれた。これでまた1歩前進でき、満足している。サポーターを喜ばせることもできてうれしく思っている。サンシーロは最高だった」
「チームは偉大なメンタリティで幾度となくチャンスを作り出していたが、レオンのゴールで解放された。チームが重要な目標を目指して戦う中、こうした紙一重の試合は、常に緊張感を感じるものだ。若いながらも重要なステップを乗り越えた選手たちは素晴らしかった。自覚が増し、耐える力も見せている」
またミラン指揮官は、試合開始から左サイドのテオ・エルナンデスが高いポジションをとっていた理由や、直近の試合で決着が中盤についていることに言及した。
「相手がニコラス・ゴンサレスを使ってテオを捕まえようとするのは分かっていたので、裏のスペースを狙って意表をつこうとした。そこで(ダヴィデ)カラブリアをより低い位置に下げ、テオに高めのポジションを取らせた」
「選手たちのオフザボールの動きには満足している。非常に注意深く、高いインテンシティでプレーし、コミュニケーションもよく取れている。こうしたことが違いを作り出すことになる。前線の選手たちには、相手の脅威となり、決定力を示せるクオリティがある」
「決勝点が試合終盤なのは、出場機会の少ない選手たちが圧倒的に高い意欲を持ってピッチに入り、最後の1秒までチームに貢献しようとしてくれているからだろう。こうしてチームが1つになり、困難を乗り越えることができる。このチームは、特にメンタル面で大きく成長してきたが、さらなる進化を遂げることもできるはずだ」
さらにピオリは、ミランの強さの秘訣を明かしたほか、今後のシーズン最終局面を見据えた。
「このチームは完璧なモンタージュのようだ。クラブ上層部が私の仕事を信じることで、私も自分の仕事を信じ、選手たちのことを信じる。全員が前向きで、困難な時も自分たちのクオリティやプレースタイルを信じ続けることができる」
「残り3試合はどれも難しく、どんな結果になるのか分からない。最終的に優勝したチームが他よりも何らかの良いパフォーマンスを見せたということになるだろう。自分たちのクオリティや特徴を最大限にピッチで見せなければならない。1試合ずつ向き合っていきたい」
関連記事
● 【インタビュー】カカが語る古巣ミランとW杯「イタリアのいないW杯は全員が敗者」 | セリエA
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。