今冬の移籍市場において、マンチェスター・ユナイテッドからナポリへ期限付きで移籍した24歳DFアクセル・ツアンゼベ。少なくとも今年6月まで、ルチアーノ・スパレッティ指揮下のチームでの貢献を目指すことになる24歳センターバックについて、探ってみよう。
アクセル・ツアンゼベとは何者か?
マンチェスター・Uが所有権を持つセンターバックのアクセル・ツアンゼベは、1997年11月14日、コンゴ民主共和国のブニアに生まれた。
その後、8歳の時に家族とともにイギリスのロッチデールへ移住すると、2005年にレッドデビルズの下部組織に入団。サッカー選手として成長のステップを踏み、トップチームまで駆け上がった。
モウリーニョの抜てきで迎えたデビュー戦
2017年1月29日、アクセル・ツアンゼベはFAカップのウィガン戦において、ティモシー・フォス=メンサーに代わってピッチに立ち、トップチームでデビューを飾った。
彼を抜てきしたのは、いったい誰だったのか。ツアンゼベの能力を信じたのは、当時ユナイテッドの指揮官を務めていたジョゼ・モウリーニョだった。ポルトガル人指揮官は、実力試しに臨む19歳の若者に対し、適切な信頼を寄せた。
アストンヴィラでの武者修行からセリエAへ
しかしツアンゼベは、マンチェスター・Uにおいて十分な出場機会に恵まれず、2018年にアストンヴィラへの移籍を決断。2シーズンにわたってバーミンガムでプレーした。
その後、レッドデビルズへ復帰するが、幸せとは言い難い境遇に。こうして再び期限付きでアストンヴィラへと戻ってプレーしていたが、今冬、新たな冒険への扉が開かれた。
ナポリで求められる役割とは?
ナポリは今冬、ギリシャ代表DFコスタス・マノラスをオリンピアコスへと放出。今シーズンを穏やかに乗り切るためにも、その後釜として新たなセンターバックの獲得を必要としていた。
アウレリオ・デ・ラウレンティス会長のクラブがツアンゼベ獲得の方針を固めると、マンチェスター・U出身のDFは、すぐさまスパレッティのチームの関心を快く受け入れた。
モウリーニョも信じたカリスマ性
イギリス人DFは、下部組織時代からパーソナリティやカリスマ性において目を見張るものがあり、マンチェスター・Uのアカデミーでは何人もの指揮官からキャプテンマークを託された。
だからこそジョゼ・モウリーニョも、ツアンゼベを抜てきすることを決めたはずだ。そして、まさにそれこそ、今シーズンのナポリが探し求めていたものでもある。
元マンチェスター・UのDFは、このほかにも強靭なフィジカルやスピード、テクニックなど優れた特徴を持つ。こうした能力を活かすことで、ナポリやスパレッティの信頼を勝ち取り、確かな戦力とならなければならない。またツアンゼベは、場合によって右サイドバックを務めることも可能。この点においても、ナポリ指揮官の新たなオプションとなり得るだろう。
文・ジュゼッペ・アンナルンマ
プロフィール
名前 | アクセル・ツアンゼベ |
生年月日 | 1997年11月14日 |
身長 | 185 cm |
体重 | 72 Kg |
通算出場試合数 | 83 |
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