今シーズン、ライバルクラブのインテルとの競争を制し、11年ぶり19回目となるスクデットを獲得したミラン。2019年秋からチームの成長を見守ってきた指揮官のピオリは29日、国営放送『Rai』の「Che tempo fa」に出演すると、感動を言葉に表した。
「現在も信じられないほどに感激している。チームに情熱を注いでくれたサポーターに感謝している。私は常に、すべてに対して熱意を持って取り組むように努めてきたが、サポーターはあるがままの私を受け入れてくれた」
「一番苦しかったのは、コッパ・イタリア(準決勝)のダービーで敗れた時だった。その後には、ラツィオ戦など極めて難しい日程が組まれていたが、そこで全勝できたことは素晴らしかった。このチームは開幕直後、最強チームではなかったはずだが、最終的に最強になれたように思う。自分たちがコントロールできることだけに集中してきたからだろう。レッジョ・エミリアのセレモニーで奪われたメダル? 幸運なことに、私の元へ戻ってきたよ」
過去に幾度となくリーグ優勝を果たしたミランだが、ピオリのチームはスクデットを獲得した史上最年少のチームになる。ミラン指揮官は、「若いが才能のある選手たちだ。クラブの戦略は重要な結果をもたらしただけに、この道を進み続けるべきだろう」との見解を示した。
ミランは2020年以降、目覚ましい成長を見せてきたが、ロッカールームのリーダーとしてチームを支えたのが40歳のズラタン・イブラヒモヴィッチだった。ピオリはひざの手術により、今後が不透明となっているスウェーデン人スターに言及した。
「ズラタンは手術を終えて良くなっている。彼はカンピオーネ(王者)であるからこそ、内に秘めたずば抜けた力やメンタリティ、信念をチームに与え、助けてくれた。私がサッカー界で出会った中で、最も賢い人物であり、最も親しみやすい人物だ。彼はまだ周囲に与えられるものをたくさん持っている。プレーに復帰できることを願っているよ。まさに手術もプレーを続けるために受けたはずだ」
さらにレアル・マドリードからの関心が伝えられている22歳の新星ラファエウ・レオンについて自身の考えを明かした。
「彼が偉大な選手だということだけは言える。残留するかどうか? 私が知る限り、彼は残留するはずだ。彼はまだ大きな成長の可能性を秘めており、これからも彼と一緒に仕事ができるよう望んでいる」
またUEFAチャンピオンズリーグで4度目の優勝を飾った史上初の指揮官であるレアルのカルロ・アンチェロッティにも言及。「カルロは素晴らしかった。彼はレジェンドだ。選手たちの心をつかみ取ることができる指揮官だ」と賛辞を贈った。
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