セリエA29試合を終えて63ポイントを獲得し、単独首位を走るミラン。わずか4ポイント差に3チームがひしめく厳しいスクデット争いの中、20日に行われるセリエA第30節において、17位カリアリと敵地での一戦に挑む。指揮官のピオリは記者会見に出席すると、サルデーニャでの戦いへ向けて警戒を強めた。
「リーグ戦のこの時期は、あらゆる要素が必要とされる。多くの罠が潜んでいるはずであり、あらゆることに注意を払いつつ、可能な限り最高の準備をしなければならない。非常に攻撃的なカルチョを展開する相手に対抗できるよう、高いクオリティとインテンシティを示さなければならない」
「残り9試合となり、(試合消化の少ない)インテルとの差は事実上1ポイント。ナポリとは3ポイント、ユヴェントスとは7ポイントとなっている。スクデット争いは、これらすべてのチームに開かれている。だが順位表のことより、自分たちが成長することに集中している」
「選手たちはしっかりと細部に気を配っており、これが重要なことだ。カリアリは、数週間前にナポリと引き分けたチームであり、この一戦に集中して取り組まなければならない。勝利を収めるためには、もっと多くのゴールを挙げる必要がある。これまでのように、ボールを保持していない場面において、素晴らしいパフォーマンスを続けていかなければならない」
「エンポリ戦では、後半開始直後のボール保持に失敗したが、相手の脅威となるようにプレーすることをやめてはならない。『ミランが首位に立てたのは偶然』と言われている? ピッチ外で騒がれていることは、あまり気にしていない。自分たちの仕事と成長に集中している」
イブラヒモヴィッチのコンディションは向上
またミラン指揮官は、今月7日のナポリ戦で戦列に復帰したばかりの40歳のFWズラタン・イブラヒモヴィッチの先発の可能性について問われると、「出場時間が増え、1週間前より状態は良い。どんな選択をするべきか見極めたい」と明かした。さらに、もう1人のベテランである35歳のFWオリヴィエ・ジルーにも言及。「彼はクオリティや技術的な厚みをチームにもたらした。このチームにおいて非常に重要な選手だ」とコメントした。
続いて今シーズン、目覚ましい成長を見せているDFピエール・カルルについてもコメント。「自分の能力やパーソナリティに自信を持ち、決意を持ってプレーしている。そのため、不安を感じることなく、冷静に試合に臨むことができているのだろう。フィジカルとメンタルの両面において、素晴らしい特徴を持っている」と評価した。
長らく低迷が続いていたミランを再建し、“賢者の石”を発見したとも囁かれているピオリ。自身の成功の秘訣を問われると、「間違いなく(パオロ)マルディーニらクラブ幹部との関係性や、チームの選手たちのクオリティと積極的な姿勢だろう」と明かした。
放送・配信予定
- カリアリ対ミラン
- 配信:DAZN
- キックオフ:2022年3月20日(日)日本時間4:45
- 実況:北川義隆
- 会場:ウニポル・ドムス
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