首位ミランと2位インテルが相次いで格下にドローとつまずいた今節のセリエA。スパレッティ率いる3位ナポリは28日、首位浮上を懸けてホームのスタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナで6位ラツィオとの対戦に挑んだ。
前半をスコアレスで折り返して迎えた62分、ナポリは主将のロレンツォ・インシーニェのミドルシュートで先制に成功。しかし試合終了間際の88分、ペドロの強力な左足のミドルで同点に追いつかれた。このまま1-1のドローに終わるかと思われたが、後半アディショナルタイムに、ファビアン・ルイスがカーブのかかった美しいシュートで左下隅に突き刺し、2-1で劇的な勝利を収めた。
この結果、55ポイントのインテルを追い越し、ミランと並ぶ57ポイントを獲得。第15節終了時以来となる首位へと浮上したナポリの指揮官は、チームを称えつつ、これまでの周囲の批判に不快感を示した。
「チームは後半、良いカルチョを見せていたし、勝利にふさわしかった。このチームには『強い気持ちがない』などと、いろいろ言われてきたが、そうではないことを強調しておきたい。しかも今日の試合は難しかった。ラツィオはクオリティや組織力があって襲い掛かって来る。それにパス回しが上手いチームだ。ファビアンについては、『(先発から)外せ、外せ』と言われてきたが、ゴールを決めてくれた」
「私は、常に良いカルチョを目指している。選手たちはラツィオのような相手にも恐れることなく敢然と立ち向かった。同点弾を喫した後も、勝利をつかむために、すぐさま相手のエリア内へと乗り込んでいった。我々は勝利にふさわしかった」
1989-90シーズンから遠ざかるスクデット獲得の可能性について問われると、スパレッティは自身の見解を示した。
「このチームは上位を目指して戦っている。ナポリは偉大なチームであるが、『優勝しなければ失敗』という考え方は違うと思う。強力なライバルたちと上位で互角に戦っている。また、今日は苦しい時間帯に強い気持ちを示すこともできた。このチームが最近、苦戦していたのは、アフリカ・ネーションズカップとケガの影響で選手が不在だったためだ」
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