日本代表 対 中国代表 見どころ
ここまで6試合を終えて4勝2敗。グループBの2位につける日本は、1月、2月とホーム2連戦を迎える。首位のサウジアラビアにプレッシャーをかけ、3位のオーストラリアを突き放すことができるか。注目の一戦だ。
ただ、今回の日本代表にはネガティブな要素も多い。チームを牽引してきた主将の吉田麻也が怪我のために欠場。加えて、ディフェンスラインの中心として奮闘してきたDF冨安健洋、前回の最終予選で違いを見せたMF三笘薫も怪我で招集外に。特に最終ラインの二人が欠場する事態は異例で、彼らの穴をいかに埋めるかが大きなポイントになる。
まず、CBのスタメンが濃厚となるのがDF板倉滉だ。今季からドイツ2部のシャルケに加入した板倉は、欧州の地でCBとして存在感のあるプレーを披露。球際の強さや最終ラインからのビルドアップに定評のあるDFは、主力二人と遜色ない力を持っていると言っても過言ではない。足りないとすれば“経験値”の部分かもしれないが、東京五輪でも数試合に出場しており、プレッシャーのかかった試合での経験はある。ここでハイパフォーマンスを残すことで、主力二人の座に食い込んでいきたいところだ。
そして、もうひと枠が誰になるか。欧州で活躍するDF植田直通は、経験値を考えるとスタメン入りに近い存在と言える。ただ、植田は今年に入って実戦でプレーしておらず、試合感が不安要素だ。一方で、追加招集だったDF中谷進之介よりDF谷口彰悟がスタメンに近いのは間違いない。日本での実績や川崎フロンターレ出身の板倉との関係性を含め、谷口を起用する可能性もあるだろう。どちらを起用するか、指揮官の采配に注目したい。
最終ラインが安定すれば、あとは攻撃面。ここ数試合、課題となっている得点力をどう改善していくは、次のサウジアラビア戦に向けてのポイントにもなる。
目の前の試合に勝利しつつ、次につながる成果を出せるかが注目される中国戦となりそうだ。
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