ドルトムントのハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOは、多くのクラブから狙われるイングランド代表FWジェイドン・サンチョに言及し、「我々は選手の価値以下の金額で売却を進めたりする必要に迫られていない」と要求額以下では放出を認めないと強調した。ドイツ『ビルト』が伝えた。
サンチョは、2015年にマンチェスター・シティの下部組織に入団すると、17年夏にトップチームデビューを飾ることなくドルトムントに移籍。ドイツへ活躍の舞台を移してからはすぐにトップチームでプレーし、年を追うごとに成長を続け、今季もここまで公式戦35試合で17ゴール19アシストを記録するなど、チームの勝利に大きく貢献している。
3月25日に20歳になったばかりのサンチョには、多くのビッグクラブが注目。マンチェスター・ユナイテッドやチェルシー、リヴァプールといったプレミアリーグ勢に加え、レアル・マドリードやバルセロナのラ・リーガ勢などが獲得を狙っていると伝えられている。
現在、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて各国リーグ戦が中断となり、その影響で各クラブが財政的に厳しい状況に立たされている。ただ、ドルトムントは1億ポンド(約133億円)に上るとされるサンチョの移籍金を値下げする意思はないようだ。ヴァツケCEOが自身の見解を示した。
「コロナウイルス感染拡大の前から、我々はサンチョの残留を望むと言ってきた。しかし、選手の希望もリスペクトしなければならない。もちろん存続が危惧される状況下で我々から選手を強奪できるなんて、いずれのクラブも考えていないと思う。我々は選手の価値以下の金額で売却を進めたりする必要に迫られていないよ」
フットボール界が活動停止の状態を受けて、大幅な減収が見込まれるドルトムントは選手やスタッフのサラリー削減を打ち出し、選手たちも給料の一部を放棄することを発表している。そういった状況もあって簡単にサンチョを売る気はないようだ。
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。