今シーズンはミランとの熾烈なスクデット争いの末、わずか2ポイント差で優勝を逃したインテル。来シーズンの王座奪還へ向けて、1年前にチェルシーへ移籍したFWロメル・ルカクの再獲得やユヴェントスを退団するFWパウロ・ディバラのフリーでの獲得が囁かれる。そんな中、ジュゼッペ・マロッタCEOがイタリア国営放送『Rai』のラジオ番組「Radio anch’io sport」に出演。まずはローンでの獲得が間近に迫るルカクについて言及した。
「今日、ルカクの獲得発表がないことは言える。我々はクラブにとって持続可能な範囲内で競争力のあるチームを作り上げなければならない。これから問い合わせや交渉などが複雑に絡み合っていくことになるが、ターゲットに到達できないことを恐れることなく、すべての道を探っていく野心を持ちたい。ルカク獲得への路線は実現可能だ。だが困難も待ち構えている。どんな結果になるか見守りたい」
またインテルCEOは、ディバラもクラブのターゲットであることに触れつつ、持続可能な補強が重要であることを強調した。
「ルカクに加えてディバラも我々のターゲットだ。2人の獲得へ向けて頭から飛び込んだが、財政上、適切であるかどうかを見極める必要があることを繰り返して言っておく。2人は技術的にチームにとって都合の良い選手だ。獲得できそうならよいが、さもなければ他のターゲットへシフトすることになる。いずれにせよ重要なのは、個々の補強ではなく、チーム全体だ。(イヴァン)ペリシッチが退団したとはいえ、チームには競争力がある」
さらには、1年前までルカクのパートナーを務めていたFWラウタロ・マルティネスについても言及。マロッタ氏は、アルゼンチン代表FWをクラブに残留させる方針であることを明かした。
「我々の目標はチームの競争力を保つことであり、この目標を達成する上で、ラウタロは不可欠な存在であると考えている」
トリノの逸材ブレーメルにも熱視線
インテルは今夏、すでにGKアンドレ・オナナの加入が決定しているほか、今月末でローマを退団するMFヘンリク・ムヒタリアンも、まもなく加入が発表される見通しだ。
「ムヒタリアンは数日中に正式発表されるだろう。それから下部組織プリマヴェーラの若手も活かしていきたい。チームには素晴らしい逸材がいる。ただ彼らには、ゆっくりと時間を与える必要がある」
一方、守備陣の補強においては、DFミラン・シュクリニアルを放出した場合に備え、トリノに所属するGKグレイソン・ブレーメルを獲得する可能性が報じられた。
「今回のメルカートでは、FWよりもDFの代役を見つけるのが難しくなるはずだ。ただ、誰かがチームを去る場合に備えて、有力な代役も想定している。ブレーメルは多くの強豪が重宝する選手だ。我々も注視している」
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