8強入りを決めるのは?
ヨーロッパリーグ(EL)に続き、新型コロナウイルスの影響で中断していたチャンピオンズリーグ(CL)が7日から再開。既にアタランタ、ライプツィヒ、パリ・サンジェルマン、アトレティコ・マドリードの4クラブが準々決勝進出を決めている中、ラウンド16セカンドレグが未消化だった8クラブが残る4つの椅子を争う。
マンチェスター・シティ対レアル・マドリード(日本時間8日)
今季プレミアリーグ2位のマン・Cとラ・リーガ王者のレアル・マドリードという好カード。ファーストレグでは、ホームのレアルが先制したものの、ガブリエウ・ジェズスとケヴィン・デ・ブライネのゴールにより、アウェーのマン・Cが2-1で逆転勝利を収めた。
2つのアウェーゴールを手にしたマン・Cは、6月に膝の手術を受けたエースのセルヒオ・アグエロの欠場が濃厚。さらに、左サイドバックのバンジャマン・メンディをサスペンションで欠くことになる。今季限りでマン・Cを退団するダビド・シルバのパフォーマンス、そして何といっても今季リーグ戦13得点20アシストを記録した大黒柱のデ・ブライネに引き続き注目だ。
一方、3シーズンぶりに国内制覇を成し遂げたレアルでは、ファーストレグで退場となった主将のセルヒオ・ラモスが欠場となる。さらに、先日に新型コロナウイルス検査で陽性となったマリアーノも起用できない。とはいえ、リーグ再開後に10連勝で戴冠を決めたチームの状態は良好。マン・Cをよく知るGKティボー・クルトワとエデン・アザールの元チェルシー組のパフォーマンスに期待がかかる。
ユヴェントス対リヨン(日本時間8日)
2月に行われたファーストレグでは、ホームのリヨンがリュカ・トゥザールのゴールを守り切り、下馬評を覆す形で1-0勝利。大きなアドバンテージを手にした。
そのリヨンだが、打ち切りとなったリーグ・アンで7位に。さらに、1日に行われたクープ・ドゥ・ラ・リーグでもPK戦の末にパリ・サンジェルマンに敗れ、来季欧州カップ戦への出場権を逃した。一方、PSG戦では攻撃陣の中心であるメンフィス・デパイが長期離脱から復帰。アウェーゴールを1つ挙げれば相手は3ゴールが必要となる状況だけに、今季19試合で14得点を記録するオランダ代表FWの復帰は心強い。
対するユヴェントスは、最低限の目標となっていたセリエAでの9連覇を決めた。リーグ戦のラスト2試合はカリアリ、ローマに敗れたものの、一部主力を温存しており、気にする必要はないだろう。それよりも、大腿部を痛めているパウロ・ディバラが間に合うかどうかがカギ。今シーズン始めに構想外に近い存在だったものの、自身の力を証明してセリエAのMVPを受賞した男が欠場となれば痛手だ。一方、クリスティアーノ・ロナウドはセリエA最終節で休養を与えられ、ここに照準を合わせている。
バイエルン・ミュンヘン対チェルシー(日本時間9日)
プレミアリーグで激しいCL出場権争いを繰り広げたチェルシーは、何とか4位フィニッシュに成功。その後、1日にはFAカップ決勝でフランク・ランパード体制での初タイトルをかけてアーセナルと激突したが、1-2で敗れてしまった。そして、この試合では、好調を維持していたクリスティアン・プリシッチと主将のセサル・アスピリクエタ、さらにペドロ・ロドリゲスが負傷。さらに今回、ジョルジーニョとマルコス・アロンソが出場停止となる。ファーストレグ0-3からの敵地での逆転には“奇跡”が必要だ。
一方、国内で圧倒的な強さを見せたバイエルンは、2位のドルトムントに13ポイント差をつけて優勝。今回の試合では負傷のバンジャマン・パヴァールが欠場見込みだが、ジョシュア・キミッヒが問題なく右サイドバックとしてもプレー可能。そのキミッヒが累積警告での出場停止に王手だけに、その点には気つけたいところだ。
バルセロナ対ナポリ(日本時間9日)
ファーストレグではホームのナポリが組織的な守備でバルセロナを封じ込めたが、少ないチャンスをモノにされ、1-1で終了した。
バルセロナはレアル・マドリードとの優勝争いで後塵を拝し、ラ・リーガ3連覇を逃した。今季限りでのキケ・セティエン監督交代も取りざたされたものの、会長は続投を示唆。しかしながら、この試合を落とすようなことがあれば、再びクラブへの風当たりは強くなってしまうだろう。そんな中、この試合に向けては主力のセルヒオ・ブスケツとアルトゥーロ・ビダルが出場停止で、サミュエル・ウムティティも負傷中という厳しい状況。さらに、ユヴェントス移籍が決定しているアルトゥールも帯同拒否している状況で、チームのムードは悪い。やはり希望はリオネル・メッシ。世界最高の選手が全てを吹き飛ばすパフォーマンスでチームをベスト8に導くか。
対するナポリは、セリエAを7位で終えたものの、6月にユヴェントスとのコッパ・イタリア決勝を制したことでEL出場権を確保。ホセ・カジェホン、ドリース・メルテンス、ロレンツォ・インシーニェの強力攻撃陣も健在だ。肋骨を負傷したコスタス・マノラスの出場が微妙な状況な中、守備を統率することになるカリドゥ・クリバリがハイパフォーマンスを見せることができれば8強入りが近づくことになる。
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