試合の概要
チャンピオンズリーグ(CL)8強入りをかけて、ドイツの絶対王者とイングランドの雄が激突する。2月にスタンフォード・ブリッジで行われたファーストレグは、アウェーのバイエルンが3-0で快勝。大きなアドバンテージを得てセカンドレグを迎える。
バイエルン・ミュンヘン(優勝 勝点82 | 26勝4分4敗 | 100得点32失点)
今季途中にニコ・コヴァチ監督からバトンタッチしたハンジ・フリック監督の下で復調したバイエルンは、最終的に2位のドルトムントに勝ち点13差をつけて8連覇を達成。総得点「100」という圧倒的な攻撃力を見せつけた。
今回の試合では、右サイドバックのバンジャマン・パヴァールが負傷欠場となる見込みだが、ジョシュア・キミッヒが問題なく同ポジションでプレーできるため、大きな懸念にはならない。むしろ、そのキミッヒとチアゴ・アルカンタラは累積警告での出場停止にリーチとなっているため、余裕のあるこの試合で無駄なイエローカードを貰って準々決勝で出場停止となることを避けたい。
3つのアウェーゴールを手に、抜群の強さを見せるホームでの対戦となるバイエルンに大きな死角は見当たらないが、無観客だけに試合の入り方だけには気を付けたい。しっかりと集中して試合に入って序盤の失点を避けて主導権を掌握すれば、過去9年で8度目となる8強入りが濃厚だ。
注目選手:ロベルト・レヴァンドフスキ
バイエルンの絶対的エースであるレヴァンドフスキは、今季のリーグ戦31試合で34ゴールを記録し、5度目となるブンデス得点王を獲得。ラツィオのチロ・インモービレに及ばずゴールデンシュー(欧州得点王)は逃したが、CLではここまで6試合で11ゴールを挙げて得点ランキング首位に立っており、ダブル受賞の可能性は十分だ。今季リーグ戦「54失点」と守備に不安を抱えるチェルシーに牙をむき、得点数を伸ばすことができるだろうか。
予想スタメン(4-2-3-1)
チェルシー(4位 勝点66 | 20勝6分12敗 | 69得点54失点)
フランク・ランパード体制1年目のチェルシーは、昨夏にエデン・アザールの引き抜き、さらに補強禁止処分がありながらも、プレミアリーグでの4位フィニッシュにより来季CL出場権獲得という目標を達成。だが、1日に行われたFAカップ決勝ではアーセナルを前に涙をのむことになった。
そのFAカップ決勝ではキャプテンのセサル・アスピリクエタ、ペドロ・ロドリゲス、そしてシーズン中盤以降に絶好調だったクリスティアン・プリシッチが負傷し、今回の試合を欠場することに。エンゴロ・カンテの出場も微妙な状況だ。さらに、この試合ではジョルジーニョとマルコス・アロンソを出場停止により欠くという厳しい状況に追い込まれている。
3点のビハインドからも、2013-14シーズン以来となるベスト8入りのためには“奇跡的なパフォーマンス”が必要となる状況。満身創痍のチーム状況の中、ランパード監督は最大限に選手の士気を上げて、奇跡的な逆転劇の可能性を高めたい。
注目選手:オリヴィエ・ジルー
全選手が最高のパフォーマンスを披露しなければならないが、最低でも3ゴールが必要となる困難なミッション。必然的に、フランス人センターフォワードへの期待は高まる。今季序盤はタミー・エイブラハムの控えに甘んじ、移籍が濃厚とも言われていたが、しっかりとチャンスを活かして定位置を奪取。リーグ戦のラスト6試合で5ゴールを記録した好調男の爆発が奇跡的なベスト8入りへの条件だ。
予想スタメン(3-4-3)
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- キックオフ:2020年8月9日(日)日本時間4:00
- 解説:名波浩 実況:下田恒幸
- 会場:フースバル・アレーナ・ミュンヘン<
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