サンフレッチェ広島ユースで育ったDF荒木隼人が、関西大学を経て再び広島の地に戻ってきたのは2019年のこと。大学では主将を担い、リーグ優秀選手や関西学生選抜に選出されるなど実績をあげ、2018年に特別指定選手として広島に加入。翌年には正式に入団した。
そんな荒木のプロ1年目は飛躍の年になった。AFCチャンピオンズリーグ・プレーオフのチェンライ・ユナイテッド戦で公式戦初出場を果たすと、ACLグループリーグ第4節大邱FC戦ではプロ初得点を記録。そしてACLの舞台での活躍を評価され、シーズン途中から3バックの一角としてプレイクすることになった。
すると、11月には森保一監督率いる日本代表に初選出。国内組だけの招集ではあったものの、日本のトップを見ることで新たな経験を積んでいる。その勢いのまま挑んだプロ2年目の2020シーズンは惜しくもフルタイム出場は逃したが33試合で90分間ピッチに立ち最終ラインを統率し続けた。今季は背番号を4に変更。さらなる責任を背負い、堅守を築き上げていく。
プレースタイル
185cmの恵まれた体格を生かした空中戦の強さが持ち味。クロスボールやハイボールでの競り合いに勝つ力強さを備え、攻撃時には高い打点のヘディングからゴールを陥れることもできる。また、危機察知能力が高く、鋭い寄せでピンチを防ぐ場面もしばしば。守備能力は日に日に向上中だ。
一方、後方からの組み立てという点ではロングフィードが正確。高精度のパスで一気に状況を打破する展開力を持つ。もちろん改善の余地が見られるところもあるが、どの能力をとってもハイクオリティーなDFである。
動画：プレー&ゴール集
プロフィール・経歴
荒木隼人／Hayato ARAKI
1996年8月7日生まれ 185㎝・75kg 利き足：右
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2019 | サンフレッチェ広島 | 24試合・2得点 |
| 2020 | サンフレッチェ広島 | 33試合・1得点 |
| 2021 | サンフレッチェ広島 | 36試合・2得点 |
※成績は国内リーグ（2021年12月8日現在）
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