今回議論として取り上げたのは、J2リーグ第21節ジュビロ磐田対アルビレックス新潟の76分のシーンだ。
新潟が攻撃を仕掛ける。MF福田晃斗からの縦パスを受けたMFロメロ・フランクがキックフェイントで相手DFを翻弄し、そのままシュートに持ち込む。これに磐田のDF陣が体を投げ出してブロックを試みるが、このシュートがDF山本義道に当たったところで主審の笛が鳴る。
リプレイ映像を確認すると、確かにペナルティエリア内で山本義道の右手に当たってはいるものの、「手や腕を用いて競技者の体を不自然に大きくした」、もしくは「競技者の手や腕が肩の位置以上の高さにあった」という新競技規則の条文に該当したのか。このジャッジに対して疑問の声が寄せられていた。
まず議論の矛先は、”ジャッジの妥当性”に向けられた。平畠啓史氏、原博実氏ともに「PKではなかったと思う」と見解を示すと、審判員ゲストの奥谷彰男氏も賛同するが、今回のジャッジのポイントを説明した。
「レフェリーがハンドをとった理由もわからなくはない。アプローチの段階で右腕が開いている状況だったので、その印象が残ったのかなと思いました。ただ体に当たった瞬間には、体の内側に入っていて顔面を庇うような形で当たっているので私だったら(笛を)吹かない吹かないだろうと思いました」
今回のケースで言えば、上述した反則ケースに該当しなければ、”ハンドにしない”というのが新たな競技規則の考え方だ。一方でボールに対する手の向きにも着目した奥谷氏は、「手のひらを向けてしまうことで叩いて(ボールを)操作できてしまう」と言及。今回PKというジャッジに繋がったのも「主審には叩きにいったように見えてしまったのかもしれない」と主張。ただ平畠氏は、「人間の反射的な動きだと思うんですよね。目の前でシュートが来たらどうしても(自然と手が)動いてしまうんじゃないかな。考える余裕もないくらいの時間の短さや距離だったと思う」と選手目線の意見を述べた。
最終的には、主審の主観が強くなるジャッジの判定は、今後も議論を巻き起こすポイントになっていきそうだ。
Jリーグジャッジリプレイ
- 配信:DAZN
- 配信日:毎週火曜日
- MC:桑原学
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