試合の概要
他リーグに先駆け、5月にブンデスリーガは再開。再び中断へと追い込まれることなく、無事に終了した。圧倒的な強さで8連覇を達成したバイエルン・ミュンヘンは、2冠制覇を目指す。立ちはだかるのは、惜しくもチャンピオンズリーグ出場権獲得に届かなかったレヴァークーゼンだ。
レヴァークーゼン(1部5位 | 勝ち点63 | 19勝6分け9敗 | 61得点44失点)
再開後からやや調子を落とし、最終的な順位は5位に落ち着いたものの、ハマったときの強さは今季のブンデスリーガにおいても屈指だ。
同時に、今季のバイエルンを最も苦しめたチームのひとつである。2試合ともハンジ・フリックの指揮するチーム相手だったが、結果は1勝1敗。加えて、いずれの試合においても複数得点を挙げており、王者を最後まで苦しめた。
特にカウンターの鋭さは必見。後期のバイエルン戦では明らかに警戒されていながら、ゴールを奪ってみせた。カップ戦のような一発勝負では何が起こるかわからない。近年最強との呼び声高いバイエルン相手でも、今季のレヴァークーゼンであれば、何かを起こすかもしれないという期待感はある。
注目選手:レオン・ベイリー
2019-20シーズンは負傷や出場停止などもあり、リーグ戦22試合で5ゴール3アシストと、不本意な結果に終わった。
だが、その破壊力はブンデスリーガのチームなら誰もが知るところ。スピードを生かした突破からゴールにつなげる能力も高く、前期のバイエルン戦では2ゴールをマークしている。カウンターが主なチャンスとなるだけに、少ない好機を結果につなげることを期待したい。
また、プレミアリーグ移籍の噂もあり、レヴァークーゼンで戦う試合はこれが最後になる可能性も。各クラブへのアピール、そしていい別れをするためにも大一番に向け、気合は十分のはずだ。
予想スタメン(4-2-3-1)
- GK:フラデツキー
- DF:L・ベンダー、ター、S・ベンダー、ウェンデル
- MF:アランギス、バウムガルトリンガー、ディアビ、ハヴェルツ、バイリー
- FW:フォラント
バイエルン(1部優勝 | 勝ち点82 | 26勝4分け4敗 | 100得点32失点)
序盤こそもたついたものの、振り返ってみれば、バイエルンの強さとハンジ・フリックの見事な手腕が際立ったシーズンだった。
特に後半戦でのパフォーマンスはまさに圧巻。5月の再開から、最終節まで無傷の9連勝を達成した。その間、チアゴ・アルカンタラやフィリペ・コウチーニョが負傷に見舞われ、ロベルト・レヴァンドフスキやトーマス・ミュラーを出場停止で欠いた試合があったにも関わらず、である。
もちろん、中断前までと同じようにフリックがチームの手綱を締めていたこともあるが、それ以上に際立っていたのが一人ひとりのコンディションの高さ。前代未聞のシーズン中断という難しい期間を過ごしていたにも関わらず、再開初戦からチームは納得のパフォーマンスを見せ、クラブのコーチ陣の仕事ぶりの素晴らしさがうかがえた。その結果、前半戦では苦杯をなめたレヴァークーゼン、ボルシアMGを相手にもリベンジに成功している。
今回のポカール決勝はまさにその集大成。再開から1か月半が経過し、選手のフォームも上向き。今季最強のバイエルンが見られるかもしれない。
注目選手:レオン・ゴレツカ
再開後に主役となったのはゴレツカで異論はないはずだ。
前半戦は負傷に悩まされていたが、再開後はチアゴの負傷もあり、全9試合に先発出場。3ゴール4アシストという成績は、8番タイプの選手としては合格だろう。攻守に走り回り、ヨシュア・キミッヒとゴレツカという新たなダブルボランチの新機軸を作り上げた。
また、再開後にコンディションを上げた選手の筆頭でもある。見た目からも明らかで、腕の筋肉が再開前後で全く異なる写真が、SNSを中心に話題を集めた。
予想スタメン(4-2-3-1)
放送・配信予定
配信:DAZN
キックオフ:2020年7月5日(日)3:00
会場:ベルリン・オリンピアシュタディオン
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