名選手、名監督にあらず――。ジネディーヌ・ジダンやペップ・グアルディオラら稀代の指揮官の出現もあり、フットボール界の格言めいたこの定説を耳にする機会は減った。
では、名選手は名会長になりえるか。前例の少ないそのチャレンジに現在進行形で取り組んでいるのが、元ブラジル代表のロナウドだ。
1997年、2002年のバロンドール受賞者である"フェノーメノ(怪物)"は引退後、ロンドンでスポーツビジネスや経営を学び、アメリカの下部リーグで実地研修を積む。そして18年9月、私財を投げ打ってバジャドリードを買収。ラ・リーガに所属するクラブのオーナー兼会長に就任した。
バジャドリードの関係者や地元のファンも耳を疑った買収劇について、ロナウド会長はDAZNで配信中のドキュメンタリー番組『EL PRESIDENTE - あのロナウドがボスになった#1』でこう振り返っている。
「クラブの買収はすべて自費で行いました。他の出資者やビジネスパートナーはいません。私自身のプロジェクトです。それだけに大きな愛着がありますよ。もちろんビジネスなので利益は求めます。ただ、それ以上にクラブや街の発展に寄与したいんです」
そんな情熱をもったロナウド会長のもと、バジャドリードは18-19シーズンに16位、19-20シーズンに13位でラ・リーガ残留に成功。しかし、今シーズンは19位で2部降格が決まった。
大きな挫折を味わったロナウド会長が、ここからどうクラブを導いていくのか。怪物の挑戦は、まだまだ始まったばかりだ。
EL PRESIDENTE
配信:DAZN
配信日:5月31日(初回|全6回順次公開予定)
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