イタリアは昨夏にEURO2020で優勝を飾ったものの、FIFA2022年カタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選グループリーグで2位に終わり、北マケドニアとのプレーオフに敗れて2大会連続で出場権を逃した。今月2日、挽回を期してウェンブリースタジアムで南米王者のアルゼンチンとのフィナリッシマに臨んだが、リオネル・メッシら豪華攻撃陣に屈し、0-3と屈辱的敗戦を喫した。
イタリア代表は、歓喜に沸いた昨夏からわずか1年足らずで極めて厳しい時期を迎えている。指揮官のマンチーニは、5日に行われるネーションズリーグのリーグAグループ3第1節イタリア対ドイツへ向けた前日会見の場で、チームの改革を示唆した。
「今日から新たなサイクルがスタートする。我々が選手たちを生み出すわけではないので、時間が必要だ。苦しみに耐えていかなければならない。ネーションズリーグでは、完全に新しいチームになる。20人が入れ替わるかもしれない。チーム内には、これから4試合をプレーできる状態にない選手が多く、来シーズンに向けて問題にならないように休養を与えて家へ帰した」
「したがって、今日はフィジカル面で状態の良い選手たちを招集した。セリエAで長らくプレーしている選手もいれば、そうでない選手もいるが、プレーできることに変わりはない。クオリティとスピードのある選手を求めているが、時間はかかるだろう。当然ながら、得点力不足を心配している。FWを必要としているが、現在のイタリアにはほとんどいないのが現状だ。唯一の2人が(アンドレア)ベロッティと(チーロ)インモービレだ」
「それから(ジャンルカ)スカマッカもセリエAではゴールを挙げているが、まだ国際舞台をほとんど経験しておらず、心配な状況だ。現在セリエBでプレーしている選手が早くセリエAへ上がり、ゴールを挙げてくれることを期待している」
ネーションズリーグのリーグAグループ3では、イングランドやドイツ、ハンガリーとの対決に挑む。
「現時点で最強の2チーム、ドイツおよびイングランドと対戦する。どちらも偉大な選手がおり、対する我々は選手を大きく入れ替えるだけに、かなりのリスクを負うことになるだろう。だがもし上手くいけば、良い兆しとなるかもしれない。これまでの3年半と同様に、全員が一丸となって守り、攻撃をし、プレスをかけていかなければならない」
アルゼンチン戦での敗戦後、指揮官であるマンチーニの今後の去就を巡り、さまざまな憶測が流れた。だがイタリア人指揮官は、続投へ意欲を見せた。
「常にみんなからの信頼とリスペクトを感じている。カルチョの世界において、勝てれば“完璧”と言われるが、負ければ、あらゆるものが敵になる。これからチームの再建を目指し、EUROの魔法を取り戻したい」
放送・配信予定
- イタリア vs ドイツ : リーグAグループ3第1節
- 配信:DAZN
- キックオフ:2022年6月5日(日)日本時間3:45
- 解説:戸田和幸 実況:下田恒幸
- 会場:スタディオ・レナート・ダッラーラ(ボローニャ)
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