バルセロナMFセルヒオ・ブスケツが、自チームの好調ぶりに満足感を表している。
チャビ・エルナンデス監督就任から一気に上昇気流に乗り、先に行われたアウェーでのクラシコでは4-0の圧勝すら果たしたバルセロナ。ブスケツはそんなチームに確かな手応えを感じているようだ。スペイン『RAC1』とのインタビューで、次のように語っている。
「現在の僕は、フットボール的に最高の瞬間の一つを過ごしている。何よりもームが機能しているし、良質なプレーで勝つことができているんだ。これまでソリッドなチームになれるのは久しぶりのことだと思う」
「グアルディオラの時代に似ているか？ 部分的にはね。この変化は様々なことが重なって起きた。そしてチャビも重要な一部だったということだ。彼はプレーアイデアと自信をチームに植え付けている。とりわけ到着直後の働きぶりは尋常ではなかった。チームの中には今現在のプレーアイデアを知らない選手もいたからね」
「なぜ、バルサのDNAが失われていたのか？ ここにやって来た過去の監督たちは、彼らのアイデアとともにやって来た。その一方でチャビは、ペップやルイス・エンリケといった監督の継続路線を取っている。別に違うプレーアイデアと比べて、どっちが優れているか劣っているかという話じゃない。ただ違うだけなんだ。僕たちは違うアイデアでもラ・リーガやコパを勝ち取ってきた。チャンピオンズはまた事情が異なるけどね」
ブスケツはまた、最も驚いたバルセロナの若手選手にMFペドリの名を挙げている。
「ペドリが一番驚いた。そのほかは下部組織に在籍していたけど、彼は違ったからね。まるで以前からここにいたようなプレーぶりだ。それに人間性だって素晴らしく、いつだって懸命に汗を流す心構えがある。「ペドリとイニエスタの比較について？ 彼らは異なる選手たちだ。人間性では少し重なるところもあるけれど、ペドリはペドリなんだよ」
世界最高のアンカーと称されることもあるブスケツ。現在33歳の同選手はフィジカル的な衰えをまだまだ感じていないようだ。
「僕は過去も現在も未来も足が速い選手じゃない。そのことはずっと肝に銘じているよ。大切なのはチームとして良いプレーをすることで、そうできなければ僕もウサイン・ボルトもカンテも苦しむことになるわけだ。とにかく、フィジカル的な調子は良いと思っている」
「僕はバルサとあと1年契約を結んでいる。自分が33歳だって自覚はあるよ。今季を終えれば次が契約最後のシーズンとなる。ワールドカップもあるけれど、プレーできたらいいね。契約が終わる前の最後の数カ月で自分の調子を確かめたいと思う。バルサにとって邪魔になるようなことはしないさ」
「欧州以外の場所で引退？ その想像はしている。欧州で、バルサと目的が重なるライバルチームでプレーするのは辛いことだ。僕はあまりにもクレ（バルセロナサポーターの愛称）なんだよ。ほかの大陸（での引退）ならば、イエスだね」
自身の後釜と考える選手はいるのだろうか。
「多分、フレンキーよりもニコだろう。フレンキーの方が経験はあるけれど……、でもどちらも僕と同じ選手というわけじゃない。まあ、チャビがうまくやってくれるさ」
現在ペドリ＆フレンキー・デ・ヨングと中盤でトリオを組むブスケツは、チャビ（監督）＆アンドレス・イニエスタと一緒にプレーしていた頃との比較を求められて、こう返した。
「あの時代は二度と繰り返されないものだ。でも今の2人とも楽しくやれているよ。チャビとアンドレスとは互いに補い合えていた。というのも、僕たちは下部組織でもプレーしていたからね。何をすべきかは分かっていたんだ」
ブスケツはその一方で、現パリ・サンジェルマンFWリオネル・メッシのバルセロナ復帰を望んでいるかと問われて、「とても難しい」との見解を口にしている。
「彼の幸運を祈っている。もちろんレオには戻ってきてほしいけど、とても難しいってことも分かっているんだ。彼は違うクラブと契約を結んでいるし、ここからの去り方も考えるとね……。それでもチャビが扉が開かれていると言ったならば、友人、チームメートとして自分が何を思うのかは想像できるだろう。キャプテンマークは彼に譲るよ」
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