昨年のリベンジを目指して川崎FがACL初戦に挑む。第1節の相手は、まさに昨年、川崎Fの夢を打ち砕いた韓国の雄・蔚山現代。グループIはいきなりの日韓頂上対決からスタートする。
川崎Fは今季のJリーグの舞台で首位に位置している。前節の柏レイソル戦も序盤のリードを守り切り、1-0で勝利。3試合ぶりの勝利を手にするとともに首位に浮上した。ただ、ここまでの内容を振り返ると、決して昨季ほどの強さを見せつけられているわけではない。攻撃面でも迫力やアイディアある攻撃は少なく、守備面でもあっさり失点してしまう場面が目立つ。近年の勝負強さが勝点をもたらしているが、圧倒するだけのサッカーはまだ披露できていないと言っていいだろう。
だからこそ、このACLを一つのきっかけにしたいところだ。昨年はACLのグループステージでMF橘田健人が飛躍。ハットトリックを決めるなど、ここで成果を残したことでシーズン中盤から存在感を高めていった。厳しい環境での試合が続くため、新たな選手にチャンスが与えられることも予想できる。昨年の橘田のような選手が出てくることに期待したい。
迎える初戦は蔚山との対戦。蔚山には横浜F・マリノスから期限付き移籍で加入しているMF天野純が在籍するほか、浦和レッズやアルビレックス新潟などでプレーしたFWレオナルドなど、日本でのプレー経験を持つ選手が複数人いる。また、指揮官も柏や湘南ベルマーレに在籍した元韓国代表のホン ミョンボ氏と、日本をよく知る相手との対戦だけに難しい試合になることは間違いないだろう。
ただ、初戦の重要性を考えれば、何としても勝利が欲しいのは間違いない。鬼木達監督は勝負を分ける鍵となる点に関して、「全てです。しっかりと全員がゲームの状況を把握しながら試合を進められるか。球際、切り替えも含めて戦っていけるかだと思う」と主張。サッカーをする上で大前提となる球際や切り替えのところで相手を上回ることで勝利を手繰り寄せたい。
また、同日には浦和がシンガポール王者のライオン・シティ・セーラーズと対戦。セーラーズを率いるのは元神戸のキム ドフン監督で、最終ラインや中盤には欧州でのプレー経験を持つ選手が在籍するなど、決して侮れない相手だ。近年、東南アジアのチームからいかに勝点3を取っていくかがポイントになってきたが、今回も簡単ではない試合が待ち受けることになる。
浦和からすれば、なかなかJリーグで結果が出ていないこともネガティブな要素としてある。外国籍アタッカーが多く加入した中で、このACLで起用しながらチームにフィットさせていくことが喫緊の課題。前線が躍動し始めれば、タレントは揃っているだけにチームの調子が上がっていくことは間違いない。まずは、このACLの舞台で勝利を積み重ねていきたいところだ。
ACL 4月15日対戦カード
Gr. | 時間 | 試合 | 解説・実況 |
---|---|---|---|
I第1節 | 18:00 | 川崎フロンターレ vs 蔚山現代 | 解:中村憲剛 実:下田恒幸 |
F第1節 | 20:00 | 山東泰山足球倶楽部 vs 大邱 | |
G第1節 | 20:00 | BGパトゥム・ユナイテッド vs メルボルン・シティ | |
F第1節 | 23:00 | ライオン・シティ・セーラーズ vs 浦和レッズ | 解:福田正博 実:野村明弘 |
G第1節 | 23:00 | ユナイテッド・シティ vs 全南ドラゴンズ | |
I第1節 | 23:00 | ジョホール・ダルル・タクジム vs 広州足球倶楽部 |
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