首位を独走する王者・川崎Fをリーグ初優勝を狙うFC東京がホームで迎え撃つ。FC東京対川崎フロンターレの見どころ ｜ 日程・放送・配信予定 ｜ Jリーグ

FC東京 対 川崎フロンターレ 見どころ

今季最初の『多摩川クラシコ』が第9節で実現する。舞台はFC東京のホーム・味の素スタジアム。王者・川崎フロンターレは敵地に乗り込んでいく形での戦いとなる。

“決戦”に向けてお互いに状態は良さそうだ。

ホームのFC東京は現在リーグ戦5戦負けなし。前節・北海道コンサドーレ札幌戦でも先に退場者を出す展開ながら10人対10人の状況になってから強さを発揮。FWディエゴ・オリヴェイラの2ゴールで札幌を振り切った。ここに来てチームとして締まった試合ができるようなっており守備も安定してきた。今節に向けてはDF渡辺剛が出場停止であることは懸念材料ではあるが今季は多くの選手がピッチに立っており問題はなさそう。DF森重真人が従来通りアンカーの位置に入るのか、本職のCBに戻るのか、策士・長谷川健太監督の選手起用を含めた“フロンターレ対策”を楽しみにしたい。

対してアウェイの川崎Fは開幕から8勝1分けと無敗で首位を独走する。前節・サガン鳥栖戦も選手をローテーションしながら戦うも1－0で勝利。危なげない戦いぶりを披露した。絶対的守護神であったGKチョン・ソンリョンら少しけが人が出てくるもそれをカバーする選手層を保持しており穴は見当たらない。ここからさらに無敗街道を突き進むためにも多摩川を挟んだライバルを叩き勢いを加速させたい。

今回で第37回となる『多摩川クラシコ』は近年、川崎Fが圧倒的な成績を残している。特にここ3年の味の素スタジアムでの対戦は川崎Fの3戦全勝。しかもFC東京には1点も与えていない快勝ぶりである。王者とすれば“3度あることは4度ある”と言わんばかりに今節も相手の庭で喜びに浸りたい。

ただ、FC東京もこのまま黙っているわけにはいかない。その3連敗は長谷川監督が就任したタイミングとちょうど重なる。つまり健太トーキョーは1度もリーグ戦での『多摩川クラシコ』ではホームで勝てていないということだ。今年こそ、その負の流れを断ちたいところ。本気でクラブ史上初のリーグ優勝を目指すシーズン、川崎Fを叩いてこそ、その資格があると言えるだろう。

11日、14時キックオフの一戦。結末は予想付かないが、熱く激しい90分になることはすでに決まっている。