連戦の中で迎える上位直接対決。横浜F・マリノス対名古屋グランパスの見どころ ｜ 日程・放送・配信予定 ｜ Jリーグ

横浜F・マリノス対名古屋グランパスの見どころ

名古屋がAFCチャピオンズリーグに参加している間に、2位に浮上した横浜FM。その座を明け渡し、リーグ4戦勝ちなしと苦しむ6位の名古屋グランパス。互いに上位進出を目指す中、来シーズンのAFCチャピオンズリーグ出場権争いを踏まえても勝ち点3を譲れない直接対決を迎える。

6日に行われたガンバ大阪戦でひと足先にリーグ再開を迎えた横浜FMは、ケヴィン・マスカット新監督の初陣を勝利で飾ったものの、中2日で迎えた前節・清水エスパルス戦は、MFマルコス ・ジュニオールとFWエウベルのゴールで逆転しながらも、このリードを守り切れずにドロー決着。連勝は『7』で止まっている。

今夏にチームの得点源だったオナイウ阿道（トゥールーズFC）が移籍したものの、その穴を感じさせない前線は、MFマルコス ・ジュニオール、FWエウベルがそれぞれ2試合連続ゴール中と好調。そこに3試合連続先発しているFW仲川輝人、東京五輪帰りのFW前田大然、そしてデビューが待たれるJリーグ初挑戦のFW宮市亮とタレントも豊富で、コンスタントに得点が生まれていることからも不安を感じさせない。

ただ複数失点が続いている守備面は、連勝中と比べてもチームのバランスに歪みが生まれ始めている。その中で今節、出場停止明けとなるDFチアゴ・マルチンスに注目だ。SBが積極的に攻撃に関わる現スタイルの性質上、どうしても個々の対応も強調される中、背番号13が強烈な個を発揮し、3試合ぶりクリーンシートを達成できるか。その活躍ぶりに注目したい。

対する名古屋は、ACLから帰国後、リーグ戦で連敗中と結果が振るわない。

約1ヶ月ぶりのリーグ戦となった前節は、最下位の横浜FCにまさかの黒星。試合序盤にオウンゴールで先制点を許し、前半のうちに2失点と自慢の堅守が綻び、素早い交代で反撃に転じたものの、相手GKの好セーブにも阻まれて不発。6位まで順位を下げている。

リーグ開幕から持ち味としてきた守備面は、こちらも2試合連続複数失点中と開幕当初よりもピリッとしない。特にキャプテンのDF丸山祐市が離脱してからリーグ戦では、4戦勝利なし。チームの大黒柱を欠く中、再び守備を立て直せるか。自分たちの得意としてきた展開に持ち込むためには、最重要ポイントだ。

また勝利がない間に奪った得点は、相手のオウンゴールによる1点のみ。懸念されていた攻撃面の課題も再び浮き彫りとなっている。ただ前線のタレント力は、横浜FMに負けず劣らず。それだけに東京五輪でも1対1を果敢に挑み続けたFW相馬勇紀や古巣対決のFWマテウスらアタッカー陣の個の打開力に連敗脱出の希望を託したい。

首位・川崎フロンターレにこれ以上の独走を許さないためにも期待がかかる両チーム。この壁を乗り越えてさらに勢いを強めていくのはどちらのチームか。注目の上位対決だ。