今シーズンも圧倒的な強さを見せている川崎フロンターレは、ここまで18勝4分と無傷で首位を独走しているものの、今夏に東京五輪U-24日本代表に選出されてボランチとして輝きを放っていたMF田中碧がデュッセルドルフへの期限付き移籍が決まり、同じく代表メンバーに選ばれているMF三笘薫も移籍が噂されている状況だ。主力の移籍が後を絶たないことも懸念される中で鬼木監督は、どうチームをマネジメントしているのか。佐藤氏が迫った。
「（主力の移籍は）十分にあり得るだろうと思っていた。ただチームを作る上でそういう可能性がある選手を最初から外すことや軸にしないというのは違う。（チームに）いる限り、実力があればもちろん出るべきだし、そこに単純な競争が生まれる。どんなことが起きても必ず次の選手は出てくる。そこは選手を信じればいいと思っている」と強調している。
実際に田中が参加しなかったAFCチャンピオンズリーグでは、厳しいコンディションの中で様々な選手起用を駆使しながら見事に6連勝を達成し、決勝ラウンド進出を決めた。その中でも第3節ユナイテッド・シティ戦でハットトリックの活躍などを見せたMF橘田健人の成長ぶりを佐藤氏が問うと、「もっと早く出てきてもおかしくない選手だった。今はチームの中でいろんなところに顔を出せてキーになっている選手になっている」と語り、その上で「いろんな選手が抜けても出てくる選手はいるので、それが自分にとっても楽しみ」と強調した。
いよいよ9日、川崎Fもリーグ再開を迎える。再開初戦は、19位と苦しい戦いが続いている大分トリニータとの一戦を迎えるが、また新たな選手が指揮官の期待に応えて競争に名乗りを上げることになるのだろうか。
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