上位を叩き、追い風を吹かせるのは。サガン鳥栖対横浜F・マリノスの見どころ ｜ 日程・放送・配信予定 ｜ Jリーグ

サガン鳥栖 対 横浜F・マリノスの見どころ

3位の鳥栖と2位の横浜FMが激突する注目の上位対決は、今節最大の好カードだ。

リーグ再開後の鳥栖は、ここまで2勝1敗。その中で前節は、前半から優位に立つ中でMF樋口雄太の得点を皮切りに、MF小屋松知哉が2ゴールと3得点を奪い、柏レイソルに快勝。AFCチャンピオンズリーグ圏内の3位に再浮上しているものの、7位の浦和レッズまで勝点3差と気が抜けない状況も続いている。

直近5試合のうち、3試合で3得点と攻撃的なスタイルを体現し、そこにスコアが伴っていることはポジティブな材料だ。ただ、リーグで2番目に少ない失点数を記録しながらも、ここ8試合のうち7試合で失点しており、開幕当初よりも失点が増えていることは今後に向けて気がかりな点。特に今節は、攻撃でJ屈指の破壊力を誇る横浜FMが相手なだけに、勝ち点を奪うためにも無失点がカギを握るポイントになりそうだ。

前回対戦（J1第19節）は、0-2と敗戦を喫しているものの、その試合で何度も好セーブを連発し、数々のピンチから救っていたGK朴一圭には今節も期待だ。昨シーズン途中までプレーしていた古巣を相手に最後の砦となれるか。背番号40の活躍に注目したい。

対する横浜FMは、リーグ再開後も4勝1分と絶好調。開幕から独走していた首位・川崎フロンターレに勝ち点4差まで接近し、J1優勝争いを面白くさせている。リーグ開幕からわずか2敗をキープし、最後に敗れたのは5月15日のJ1第14節の鹿島アントラーズ戦（3●5）。その勝負強さを発揮し、今節も上位対決を制したいところだ。

とりわけ8月は、攻撃の破壊力が際立っている。今シーズン、12得点と飛躍のシーズンを過ごしていたオナイウ阿道が今夏にフランス2部のトゥールーズFCに移籍し、得点源を失ったにも関わらず、リーグ再開後の全試合で複数得点をマークしており、5試合で17ゴールを記録。どこからでも得点を奪えてしまう攻撃陣の好調さがマリノスの反撃を支えている。

前々節の大分トリニータ戦でFW前田大然がハットトリックの活躍を見せれば、前節のベガルタ仙台戦はレオ・セアラが圧巻のハットトリック、そして一列下がったポジションでタクトを振るうMFマルコス・ジュニオールも再開後4試合で得点しており、軒並み好調。自分たちの最大の武器を発揮し、3試合連続の大勝を飾れるかも注目だ。

お互いの強みははっきりしている。中3日の過密日程で迎える中で、自分たちの特徴を最大限発揮できるのはどちらか。その攻防が勝敗を左右するだろう。