開幕戦から激闘必至。川崎フロンターレ対横浜F・マリノスの見どころ ｜ 日程・放送・配信予定 ｜ Jリーグ

川崎フロンターレ 対 横浜F・マリノス 見どころ

2021シーズンの幕開けを告げる開幕戦。その最初の試合として、金曜日に川崎フロンターレと横浜F・マリノスが川崎Fのホーム・等々力陸上競技場で相対する。昨季のJ1王者と一昨季のJ1王者がぶつかる神奈川ダービーは、激闘になること間違いなしだ。

昨季リーグと天皇杯の2冠を飾った川崎Fは、今季、リーグ連覇とAFCチャンピオンズリーグのW制覇を目指して新シーズンに挑む。今オフはピンポイント補強を敢行。昨季限りで現役を引退した中村憲剛氏やチームの主軸として活躍したMF守田英正（→サンタクララ）らがチームを離れたが、代わりにMFジョアン・シミッチやMF小塚和季、MF塚川孝輝、大卒ルーキーのMF橘田健人らを獲得し、大きな戦力ダウンを免れるに至った。

チームとしては昨季後半に絶大な存在感を示した守田の移籍が大きな影響を及ぼしそうだが、先日行われたFUJI XEROX SUPER CUP2021ではシミッチが上々のパフォーマンスを披露。すぐに守田のようなプレーを見せられるとは言わないが、少しずつチームにフィットしていきそうな雰囲気を感じさせたことはプラス要素だ。また、昨季の神奈川ダービーで活躍したFW三笘薫は、FUJI XEROX SUPER CUP2021でさっそく2ゴールを記録。昨季は横浜FMの脅威となっていただけに、開幕戦でも結果を残せるかが注目される。

一方、昨季のJ1で9位にとどまり悔しい1年を過ごした横浜FMは、リーグ奪還を見据えて新たな1年に臨む。アンジェ・ポステコグルー体制4年目となる今季は、即戦力補強をブラジル人選手とDF岩田智輝程度に抑え、それ以外は有望な若手を積極的に補強。未来への投資をしつつ、チームのさらなるレベルアップを目指していくことになる。

今季、チームとして求められているのは、さらなる攻撃力アップと苦しいときに耐えられる守備面の構築。プレシーズンには昨季と違うシステムも試しており、開幕戦からどんなサッカーを繰り広げるかが気になるところ。注目したいのは前線の3人組、と言いたいところだが、やはりそれを操るMFマルコス・ジュニオールを外すわけにはいかない。強力な前線の少し下の位置でボールを動かすプレーメーカーは、アシストだけでなくゴールも奪える力を持つ。もし彼がピッチに立てば、対戦相手の脅威となれるはずだ。

開幕戦で手にしたいのは勝ち点3のみ。最初の神奈川ダービを制すのは、果たしてどちらのチームか。