試合の概要
世界最古のカップ戦であるFAカップのタイトルをかけて、アーセナルとチェルシーがウェンブリー・スタジアムで激突する。
アーセナル（8位 勝点56 ｜ 14勝14分10敗 ｜ 56得点48失点）
ウナイ・エメリ体制2年目の今シーズンは開幕から成績が伸び悩み、昨年12月にはクラブレジェンドであるミケル・アルテタに指揮官を交代。パフォーマンス面では一定の改善を見せたが、最終的に8位どまりに終わり、4シーズン連続でチャンピオンズリーグ（CL）出場を逃しただけでなく、ヨーロッパリーグ（EL）出場権さえも逸した。
苦しい財政状況の中で今夏の補強資金も限られる中、クラブにとっては今回のFAカップで優勝してEL出場権を手にできるかどうかは、放映権料の分配金や大会・試合賞金の面からも非常に重要。チェルシー以上に、クラブの命運をかけた一戦になる。
だがチームは、GKベルント・レノを筆頭に、シュコドラン・ムスタフィ、カラム・チェンバースと、引き続き守備陣に多数の負傷者を抱える厳しい状況。戦力面から下馬評では圧倒的に不利と目されているが、歴代最多13度の優勝を誇るクラブは意地を見せて3シーズンぶりの戴冠を果たすことができるか。
注目選手：ピエール＝エメリク・オーバメヤン
今シーズンのリーグ戦36試合で22ゴールを記録したように、苦しいクラブの中で獅子奮迅の活躍を見せてきたオーバメヤン。準決勝のマンチェスター・シティ戦では持ち前のスピードと決定力を発揮し、2ゴールを挙げてチームを決勝に導いた。最終節のワトフォード戦でも2ゴール1アシストを記録するなど、状態は万全。アーセナルが今回の“ビッグロンドン・ダービー”をモノにできるかは、この男の活躍次第と言えるだろう。
予想スタメン（3-4-3）
チェルシー（4位 勝点66 ｜ 20勝6分12敗 ｜ 69得点54失点）
今シーズンからクラブレジェンドのフランク・ランパードを指揮官に迎えたチェルシーは、メイソン・マウントやタミー・エイブラハム、ビリー・ギルモア、リース・ジェイムズらユース出身選手を多数登用しながらも大きく崩れることなく、最終的に4位でフィニッシュ。エデン・アザールの流出に加えて、昨夏の補強禁止処分がありながらもCL出場権獲得という目標を達成した。
負傷離脱していたエンゴロ・カンテの出場は引き続き微妙な状況だが、終盤戦で出番を増やしたジョルジーニョや最終節のウォルヴァーハンプトン戦で見事な直接FK弾を決めたマウント、そしてマテオ・コヴァチッチのトリオを配する中盤の構成力は上々。ケパ・アリサバラガの不調で失点「54」を喫した守備はやや不安だが、クリスティアン・プリシッチやオリヴィエ・ジルーら好調の攻撃陣を頼りに、2シーズンぶり9度目のFAカップ制覇を狙う。
注目選手：オリヴィエ・ジルー
今シーズン中盤まで若手のエイブラハムにポジションを奪われ、一時は移籍が濃厚とみられていたフランス代表FWだが、中断前に定位置を奪還すると、6月のリーグ再開後に躍動。9試合中、実に6試合でゴールをマークした。直近の6試合では5ゴール、目下のところ3試合連続ゴール中と波に乗る男は古巣アーセナルに立ちはだかることができるか。
予想スタメン（4-2-3-1）
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- キックオフ：2020年8月2日（日）日本時間1:30
- 解説：粕谷秀樹 実況：下田恒幸
- 会場：ウェンブリー・スタジアム/li>
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