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明治安田J1リーグ

【コラム】若手の象徴的な存在からチームに欠かせない存在へ。FC東京の安部柊斗が歩み始めたプロの道 | Jリーグ

【コラム】若手の象徴的な存在からチームに欠かせない存在へ。FC東京の安部柊斗が歩み始めたプロの道 | JリーグDAZN
【国内サッカー・ライターコラム】若手の台頭が著しいFC東京において、大卒ルーキーながらここまで公式戦で4得点を奪っている安部柊斗。加速度的なスピードで遂げる成長、そしてルーキー時代の長友佑都と重なる部分とは。背番号31の現在地に迫る。
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周囲を驚かせる右肩上がりの成長曲線

今まさに見ておきたい選手の一人だ。

期待のルーキーは雄飛し始めた。今季、明治大学からFC東京に新加入したMF安部柊斗は、8月19日の明治安田生命J1リーグ第11節サンフレッチェ広島戦でプロ初ゴールを挙げると、その後公式戦6戦4発。「伸びるときは一気に伸びる」という長谷川健太監督の言葉通り何かをつかみかけている。

「広島戦で初めてゴールを取ってから、自分の中でもゴール前に入っていけば何かが起こる。ボールも来ることが分かった。攻撃の時に、どんどんランニングしてペナルティエリア内に入っていくことは意識している。その中で得点も生まれているし、いい感覚がつかめている」(安部)

大事をとってここ4試合は、ベンチ外が続いていた。だが、英気を養った今、戦列復帰も秒読みだ。

「コンディションは良くなっているし、初めて外からチームを見ることができたのでいい期間だった。(MF品田)愛斗とか自分よりも若い選手が躍動する姿を見て刺激にもなった。自分もウカウカしていられないと思った。休んでいた分、プレーできるので、自分らしさを全開に出して得点を狙っていきたい」

安部はいわゆる“ボックスtoボックス”の選手で、自陣ゴール前から相手ゴール前までを幅広くカバーし、攻守でチームに貢献する。中盤で刈り取ったボールを自ら運び、ゴールまで陥れる。縦横無尽なそのスタイルが、小さな体をいっそう大きく見せる。

驚かせるのは、その右肩上がりの成長曲線の描き方だ。

「プロに入った最初のころは戸惑う時もあった。今は、自分のプレーも通用するし、勇気を持って球際などでも戦えている。大学時代よりも自分らしいプレーが出てきた。ゴールを決めることが出来ているのは、一つの成長なんだと思う」

今季開幕前から猛アピールを続け、試合に絡むことは容易に想像できた。だが、試合を重ねるごとに、加速度的なスピードでプレーの幅を広げている。いまや若手の台頭著しい今季のFC東京にあって、その象徴的な存在になりつつある。

ルーキー時代の長友佑都に重なるコミュニケーション能力

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明大の同期で、同じく今季新加入したDF中村帆高は、学生時代の彼をこう語っていた。

「柊斗はよく喋るし、会話の中心にいつもいて盛り上げ役。先輩、後輩問わず絡むのもうまい。みんなをつなげたり、まとめたりもできる」

そこに、安部の成長術が隠れているのかもしれない。

実際に、シーズンが深まるごとに、多くの選手たちが彼の話題に触れることも多くなってきている。(もちろん他愛のない話がほとんどなのだが)

「最初は、正直、遠慮して縮こまっていた。徐々に慣れてきて試合を重ねるごとに、ピッチ外でもらしさを出せている。先輩も優しいので、自分から話し掛けれるようになったし、話し掛けられることも多くなってすごく充実していると思います」

なるほど、思わずハッとさせられた。良質な情報ソースを手にするためのインプット術が、彼の成長を後押ししているのかもしれない。

これは、ルーキー時代のDF長友佑都もそうだった。周りとの信頼関係を築くと、自ずと、知る、描く、試すのスピードが速くなる。だから、トライ&エラーを重ねてできることも自然と増えていく。サッカーで欠かせない感覚の共有や、プレーモデルの構築も、そのコミュニケーション能力があれば、合点がいく。

そして、彼のプレースタイルで、それは欠かせない能力でもある。ピッチ狭しと動きまわり、多くの選手と、自らを線で結ぶようにプレーしなければいけないからだ。

「その試合や役割によっても違うと思うが、自分の特徴でもあるハードワークや球際で勝つこと、前線に飛び出してゴールを決めるのが理想。それを積極的にやっていきたい」

厳しい競争社会で、プロの道は一人旅にも映る。だが、まだその道程を歩き始めたばかりの安部柊斗は知っている、それを共有する楽しさを。そういう選手は、必ずチームに欠かせない存在になる。

だから、幕を開けたばかりの安部の成長譚は、これからめちゃくちゃ面白くなっていくはずだ。

文・馬場康平

1981年10月18日、香川県出身。地域新聞の編集部勤務を経て、2006年からフリーに。現在、東京中日スポーツ等でFC東京担当記者として取材活動を行う。2019年に『素直 石川直宏』を上梓した。

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