エラーコード %{errorCode}

明治安田J1リーグ

【開幕特集“多摩川クラシコ”インタビュー】アルベル監督「FC東京でモダンなサッカーを表現する」| Jリーグ

エル・ゴラッソ
【開幕特集“多摩川クラシコ”インタビュー】アルベル監督「FC東京でモダンなサッカーを表現する」| Jリーグ(C)J.LEAGUE
今季も“金J”からスタートする。カードは、川崎FとFC東京が対する“多摩川クラシコ”だ。注目の一戦を前に、「DAZN・Jリーグ推進委員会」との共同企画で両指揮官に独占インタビューを実施。火花散るライバル対決はすでに始まっているーー。
▶▶▶DAZNの詳細をチェックする◀◀◀

※エル・ゴラッソ提供:2022年2月15日発売 2572号 掲載 【聞き手:須賀 大輔 取材日:2月4日(金)】

ボールを支配して試合の主役に

―1月16日の始動日翌日からの一次キャンプ、二次キャンプ合わせて3週間の日程で調整を進められました。現在のチームの雰囲気についてどう感じますか?

「とてもよい状態で、よい雰囲気にあると思っています。この3週間で素晴らしいトレーニングを重ねることができました。当然、昨季までと比べて、トレーニングやプレーの仕方など多くの変化がありましたから、選手たちからすれば適応が難しかったと思います。その中でもよい反応を見せ、適応してくれています。当然、期待する完成度にはまだまだ到達していません。

ただ最初の3週間と考えれば、まずチームとして何を重要視して、ベースとなる部分で共通認識を持つためのトレーニングとしては非常によい時間を過ごすことができました。これからも、引き続き修正点を改善していき、一歩一歩成長していくことが必要になります。そうやっていく以外に成長する秘訣はありません」

―沖縄キャンプでのテーマは?

「われわれはボールを支配して試合の主役になりたいと思っています。そのための共通認識を深めていくことを最大のテーマとしていました。選手たちは、必要な多くのコンセプトを一つひとつ理解し、習得することに情熱を注いでくれています。チームとしてどのようにボールを保持し、ゲームを支配するのか。そのために私が求めるコンセプトが選手によっては新しく映った選手もいるでしょうし、知ってはいたけど、表現してこなかった選手もいるでしょう。その中で学びとミスの両方があった3週間にできたと思います」

―チーム作りの進捗はいかがですか?

「まだまだ基礎工事が始まったばかりとしか言えません。しっかりとした建築物を建てるためにはしっかりとした基礎工事が大事だと思いますが、サッカーにおいてもそれは同じです。基礎工事を終えてようやく柱を建てることになりますが、そこに至るまでにはもう少し時間が必要です。私たちが建てようとしているのは、『美しいお城』というよりも『堅く強いお城』。そのためには、それ相応の基礎工事が必要です」

―では、ポジティブな発見や驚きはありましたか?

「選手たちが、今回の変化、改革をとても前向きに受け入れてくれていることが何よりもポジティブなことです。学ぶ意欲を持ってトレーニングに取り組んでくれていることは伝わってきています。当然、強固なベースを作り多くの成功を収めること、チームの完成度を高め多くの試合で勝つことを求めています。それと同時に、私はこのプレースタイルは一人ひとりの成長を促すと思っており、選手たちもそのことを理解してくれていると思います。選手それぞれが自身の成長のために前向きにプレーし、オープンマインドの姿勢で吸収しようとしてくれていることに大きな喜びを感じています」

信じてやり続けることが重要

―変化を求める上で、アルベル監督が大事にしていることや求めていることはありますか?

「変化を求めることはとても勇気のいることだと思っています。その意味では、まず、オーナー会社であるミクシィさん、そして強化部の人たちをはじめとした多くの人たちの勇気ある決断があったのでしょう。今回私たちが目指しているプレースタイルは特殊ではなく、ヨーロッパのトップレベルの多くのクラブはポジショナルプレーを取り入れています。

われわれの狙いは、この東京の地でよりモダンなサッカーを表現することだと考えてもらって構いません。この変革を成功へと向かわせるためには、当然、勇気ある行動を取り続けることが必要ですし、同時に忍耐が必要だとも思っています。それに加え、知識であったり、信じてやり続けることなども重要になります」

―その過程の中で、リズムやテンポ、スピードといった部分を強調しているように見えます。

「私が目指すポジショナルプレーでは、プレースピードやテンポが重要です。それなしで完成度を高めることはできませんので、リズムやテンポ、スピードを重要視していることは間違いありません。もちろん、サッカーにはさまざまなプレースタイルがあり、ゆっくりとしたテンポでボールを大切にするスタイルや、ロングパスを多用してセカンドボールを回収するスタイルもあるでしょう。私はそれらをリスペクトしています。

ただ、私が求めるプレースタイルでは一人ひとりの立ち位置を大切にし、テンポよくボールを動かしながら相手を揺さぶることを重要視しているため、当然プレースピードは不可欠な要素です」

―トレーニングセッションの間でもスピードを意識させていると聞きました。アルベル監督の目指すプレーモデルを表現するためには、日常からテンポやリズムを意識しておくことが大事になりますか?

「試合でインテンシティーの高いプレーを求めるのであれば、練習の中でもそれを意識し、再現しておかなければならないと思います。だからこそ、練習中でも質の高いプレーを求めると同時に、無駄な時間を過ごさずに濃度の高いプレーやトレーニングを求めます。日本ではトレーニング時間が長い傾向にあると思いますが、時間が長くなってしまえば質は下がってしまうと考えています。

ですから、高い強度のトレーニングを続けるために、例えば次の練習メニューに移行する際にもテンポよく次の場所へ移動することを求めています。いまの時代、おそらくそれはサッカー界だけでなく、一般企業でも同じことが求められていると思います。レベルの高い企業は社員に生産性高く、効率よく働くことを求めているのではないでしょうか」

―新体制発表会の場でも「美しいモノを作るには時間がかかる」と話されていましたが、チーム作りに時間がかかることが、勝たなくてよい理由にはならないと思います。チーム作りをしながらどのように勝利を目指していくお考えですか?

「当然、われわれの最優先はリーグ戦になります。ルヴァンカップは若手の成長を促す場としても生かしていきたいと思います。ただ、ありがたいことにこのチームには質の高い選手がそろっていますから、まずは選手たち一人ひとりの長所を生かしながら勝利を目指していこうと思っています。それに加えて、チームとしてはいま取り組んでいるサッカーの中で大きなミスを最小限に抑えることも重要になるでしょう。

毎日、努力を重ねて完成度を高めていくことを大切にしながらも、目の前の1試合1試合で勝利を目指す姿勢は崩しません。あとは、神様にたくさんお祈りをすることです。だから、日頃の行いもとても大事ですね(笑)」

いまから開幕戦は待ち遠しい

―アルベル監督のチームをお披露目するJリーグの開幕戦。その注目度はとても高いです。

「その質問は、何か私にプレッシャーを与えたいのですか(笑)?」

―どんなサッカーを披露されるのか、わくわくする気持ちが大きいからこそ聞かせてください(笑)。

「多くの人にチームが生まれ変わった姿を見てもらえることを期待していますし、いまから開幕戦は待ち遠しいです。昨季までとは違ったアイデアで選手たちがプレーする姿を見せられることができればいいと思っています。当然、まだまだ完成度は高くなく、突き詰めていかないといけない部分はあると思いますが、何かしらの変化は見せることができると思っています。

ファン・サポーターの方には、われわれのミスに対しては温かく支えてくださればと思いますし、うまくいくプレーも多くあると思いますから、それを楽しんでもらえればと思います。その中で勝負にこだわって戦う選手たちやチームの姿を見てほしいです」

―開幕戦の相手となる川崎Fについての印象はいかがでしょうか?

「開幕戦の相手として予想できるうち、最悪な相手と当たることになってしまいましたね(笑)。われわれと同じように、フロンターレさんもボールを大切にするスタイルで選手一人ひとりの個の強さは注意すべきです。一緒に長くプレーしているぶん、お互いのプレーを理解し合っていますし、ここ数年、タイトルを獲り続けているだけでなく、明確なアイディアを備えた完成度の高いチームだと感じています。

われわれからすれば当然難しい試合になると予想しています。アウェイでの戦いであることを考えても、さらに難しい戦いになることでしょう。ただ、目の前の試合で全力を出し、勝利を目指すことは絶対に譲れません。そのメンタリティーを持っていることを証明する意味では非常によい開幕戦になることでしょう」

―絶対王者の川崎Fを倒すことができれば、大きな自信を手に入れることができると思いますが、チャレンジャーとして大事にしたいことは?

「いま、この瞬間であれば、われわれは挑戦者の立場と言えるでしょう。昨季の成績を見ても、FC東京は9位で勝点差も大きかった訳ですから、難しい試合になることは間違いありません。しかし、FC東京にも素晴らしい選手はそろっていて、しっかりと戦うことができればよい結果を引き出すことができるとも思っています。われわれが目指すスタイル、やるべきことは、相手に気を取られるのではなく、自分たち自身にフォーカスして、自分たちのプレーをどう発揮するかが大事です。

当然、対戦相手や試合状況に応じて細部を修正することは出てきますが、このプレースタイルの素晴らしいポイントの一つは相手に左右されることなく、自分たち次第で試合の流れや展開を決められることです。明確なプレースタイルを譲ることなく貫いて戦いたいと思います」

―開幕戦は特別なモノですか?

「誰にとってもシーズン最初の試合は特別なゲームだと思います。なぜならば、全員が感情のある生身の人間ですから。私自身、FC東京というクラブの監督としてこの開幕戦を迎えられることはうれしいことですし、可能な限り楽しみ、満喫したいと思っています。ただ、冷静に考えれば開幕戦もそれ以外も得られるものが勝点3であることに違いはありません。ですから、楽しむ気持ちと一緒にここから成長していくチームを見守っていきたいと思っています」

―最後に、あらためて開幕戦でどんな姿を見せてくれると約束してくださいますか?

「保証できるのは選手一人ひとりが持っているモノを出し尽くして勝利を目指すことです。その姿は約束します」

アルベル(ALBERT Puig Ortoneda)

1968年4月15日生まれ、53歳。スペイン出身。84年から指導者としてのキャリアをスタートさせると、03年からFCバルセロナのスカウトに。その後バルセロナでアカデミーダイレクター、ガボン共和国テクニカルダイレクター、ニューヨークシティFCヘッドコーチなどを経て20年、新潟の監督に就任。チームにポジショナルプレーを浸透させて躍進を果たした。22年よりFC東京の監督に就任した。

関連記事

【FC東京】注目選手・選手一覧・試合日程 | 2022Jリーグ選手名鑑

DAZNについて

DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。

●  【番組表】直近の注目コンテンツは?
●  【お得】DAZNの料金・割引プランは?

FC東京の試合日程

日時対戦カードスタジアム配信・放送予定
12月18日(金)19:00川崎フロンターレ A等々力DAZN
22月26日(土)15:00名古屋グランパス H味スタDAZN
NHK名古屋
33月6日(日)16:00セレッソ大阪 AヨドコウDAZN
43月12日(土)15:00サンフレッチェ広島 H味スタDAZN
53月19日(土)14:00京都サンガF.C. AサンガSDAZN
KBS京都(録)
64月2日(土)19:00横浜F・マリノス A日産スDAZN
74月6日(水)19:00ヴィッセル神戸 H味スタDAZN
84月10日(日)14:00浦和レッズ H味スタDAZN
NHK総合
94月16日(土)13:00北海道コンサドーレ札幌 A札幌ドDAZN
NHK BS1
104月29(金・祝)19:00ガンバ大阪 H国立DAZN
115月3(火・祝)17:00アビスパ福岡 AベススタDAZN
125月8日(日)15:00サガン鳥栖 H味スタDAZN
135月14日(土)14:00ジュビロ磐田 AヤマハDAZN
145月21日(土)15:00柏レイソル H味スタDAZN
155月25日(水)19:00清水エスパルス AアイスタDAZN
165月29日(日)15:00鹿島アントラーズ H味スタDAZN
176月18日(土)18:00湘南ベルマーレ AレモンSDAZN
186月26日(日)19:00サガン鳥栖 A駅スタDAZN
197月2日(土)18:00アビスパ福岡 H味スタDAZN
207月6日(水)19:00北海道コンサドーレ札幌 H味スタDAZN
217月10日(日)19:00浦和レッズ A埼玉DAZN
227月17日(日)18:00ジュビロ磐田 H味スタDAZN
237月30日(土)19:00サンフレッチェ広島 AEスタDAZN
248月7日(日)18:00清水エスパルス H味スタDAZN
258月13日(土)19:00セレッソ大阪 H味スタDAZN
NHK BS1
269月14日(水)未定 (※1)ヴィッセル神戸 AノエスタDAZN
278月27日(土)19:00柏レイソル A三協F柏DAZN
289月3日(土)or
9月4日(日)
横浜F・マリノス H味スタDAZN
299月10日(土)or
9月11日(日)
ガンバ大阪 AパナスタDAZN
309月17日(土)or
9月18日(日)
京都サンガF.C. H国立DAZN
3110月1日(土)or
10月2日(日)
鹿島アントラーズ AカシマDAZN
3210月8日(土)湘南ベルマーレ H味スタDAZN
3310月29日(土)名古屋グランパス A豊田スDAZN
3411月5日(土)川崎フロンターレ H味スタDAZN

(※1)神戸がAFCチャンピオンズリーグ2022においてグループステージで敗退した場合、開催日が8月20日(土)19:00KO@「未定」に変更となる可能性あり。

2022Jリーグ関連ページ

2022 Jリーグ  ( 日程・結果 |  総合 J1 |  J2  |  J3

J1